『第2図書係補佐』

<第2図書係補佐>
図書館に予約していた又吉直樹著『第2図書係補佐』という文庫本をゲットしたのです。又吉直樹のエッセイはどんなかな?♪ということで・・・我ながらミーハーだったと思わないでもない。

NHK番組オイコノミアで、又吉さんの人柄が表れているが、(天然の)関西系のボケがええでぇ♪


【第2図書係補佐】
又吉

又吉直樹著、幻冬舎、2011年刊

<「BOOK」データベース>より
お笑い界きっての本読み、ピース又吉が尾崎放哉、太宰治、江戸川乱歩などの作品紹介を通して自身を綴る、胸を揺さぶられるパーソナル・エッセイ集。巻末には芥川賞作家・中村文則氏との対談も収載。
【目次】
尾崎放哉全句集/昔日の客/夫婦善哉/沓子(『沓子・妻隠』より)/炎上する君/万延元年のフットボール/赤目四十八瀧心中未遂/サッカーという名の神様/何もかも憂鬱な夜に/世界音痴〔ほか〕

<読む前の大使寸評>
又吉直樹のエッセイはどんなかな?♪ということで・・・我ながらミーハーだったと思わないでもない。

<図書館予約:(11/29予約、5/03受取)>

rakuten第2図書係補佐


又吉さんが『夫婦善哉』の真髄を語っているが、ええでぇ♪
p22~25
<『夫婦善哉』>
あんな、昔から知ってる駄目な男がおるねんけどな、わざわざ駄目って言いたくなるくらいの男の癖に、その彼女が思いやりがあって物凄く優しい女性やねん。ほんまに。まぁ、話を聞いてる限りやけどな。断っとくけど、俺がその女の人を好きとかちゃうで。そんなんちゃうで。そんなんちゃうけど、何でやろ?そんな素敵な女性に限って必ずその優しさに付け込んで寄生する甲斐性の無い男がおったりするよな。

 実際その男がほんまに難儀な男でな、そいつの話聞いてたら腹立ってしゃあないねん。何が難儀かって、解りやすく不良とかじゃないねん。社会的に見たらギリギリセーフみたいな中途半端な位置におって、一見、ちゃんとしてる人なんかな?大きな夢を持っているがために不遇に晒されてはいるけれど、普通に働いてたら社会人として人並みに生活できてたりするような人なんやろな、実績こそ皆無やけど、いずれ大成する人やから、この人の意見は聞いとかなあかん、みたいなことを身近な人達に思わせてしまう雰囲気を一丁前に持っとんねん。

 けど実際のとこ、からっぽ、からっぽ、何にも無い。世間を憂いまっせ、正論言いまっせ、我々の世代が世界変えまっせ、みたいな顔してますが、何のことは無い。ただの穀潰し甲斐性なしヘタレの阿呆ボン。

 腹立ち過ぎて、その男と口論になった時に、どんな感じで攻めたろかな?ってシミュレーションしてもうてる時もあるもんな。
(中略)

 その男な、金無い癖に、たまに、まぁまぁ高い服着たりしてんねん。それもな、彼女と一緒に服買いに行くねんて。そこで男が気に入った服があって、でも高いから買うか買わないか迷ってたりしたら、彼女が「うわ~これ私も着たい!一緒に使おうよ」とか言うて半分ずつお金出して買うねんて。彼女が率先してレジに服持って行くねんけどな、必ずその服が男のサイズやねんて。だから彼女は着られへんねん。

 男は彼女がミスでそないしてると思ってて、俺の彼女阿呆やろ?とか言うねんけど、阿呆はお前や。汚い布でも身体に巻いとけ。

 利害を離れて相手に何かを与えたい欲望って何なんやろ?話だけ聞いてると偉そうにしているが頼りない男と一見頼もしい彼女に思えるが、彼女の抱える苦労は容易に想像できる。男の才能を信じてんのか?それでも一緒にいたいというのは単純に愛とかそういうやつなのか。

 『夫婦善哉』はどんな話だったか。一見逞しい女と頼りない男が出て来るのだが、男女が共にいる理由を理屈で説明するのではなく情景で匂わせてくれるような妙な読後感が好きだった。

このコロキュアルな関西弁が、ええな~。

なお、又吉さんは関西人の系譜3に収めているので、ご笑覧ください。

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