無くても困らない自動運転車

<無くても困らない自動運転車>
今日の朝日新聞に「自動運転車、公道走行に現実味」として載っているが・・・
ちょっと待てよ。車として開発の資源を傾ける方向は、もっと他にあるのではないか?

大使としては、グーグル・カーなどの開発の方向性が気に食わないのである。
省エネの安価な車などを目指すのが、経営の王道ではないのか、と思うのである。

2015.11.29自動運転車、公道走行に現実味 事故・渋滞減に期待より
 ハンドルやアクセル、ブレーキの操作をしなくても道路をスイスイ走る「自動運転車」が現実味を帯びてきた。交通事故の大幅削減、渋滞の解消、自分で運転できない高齢者らの移動手段――。高まる期待の一方で、乗り越えるべき課題は少なくない。

自動運転

 10月上旬、首都高速道路でトヨタ自動車が試作車を走らせた。東京・お台場にある有明インターのゲートをくぐり、運転手がハンドルに付いているボタンを押すと「オートドライブ(自動運転)モードを開始します」と音声が流れた。ハンドルから手を離した状態のまま、車はカーブを走り、方向指示器を出しながら本線に入っていった。

 有明インターから福住インターまで5キロ余り。車線変更をして前の車を追い越す場面もあった。今年、こうした自動運転の最新の試作車を各社が公道で走らせ始めた。

 自動運転の最大の目標は交通事故を減らすことだ。2014年の交通事故死は4113人。原因は速度超過や脇見運転など運転手の不注意が目立つ。運転操作を機械に委ね、人間の不注意が入り込む余地を減らしていけば、交通事故も減っていくと国などは期待する。

 自動運転の技術の一部は、安全に走るために運転手を支援するシステムとして、すでに市販車に導入されている。障害物を検知して車を減速させる「自動ブレーキ」や、車線のはみ出しを警告したり、戻したりする機能などだ。

 運転手を支援する安全技術を積み重ねた先に、運転手が関わらない完全な自動運転を達成するというのが自動車会社の進め方。トヨタやホンダは20年に高速道路で、日産自動車は一般道で、ほぼ自動運転する車の販売を目指す。マツダは開発は進めるものの「運転の楽しみを重視する」として今のところ完全な自動運転は目指さない考えだ。

■状況認識力、向上
 ここにきて自動運転車への期待が急速に高まっているのは、周りの状況をとらえるセンサーや、運転操作を制御するコンピューターなどが格段に高性能になってきたからだ。

 トヨタの試作車では、フロントガラス上部に付けたカメラが前方の様子や車線を確認し、ミリ波レーダーで前後の車間距離を監視する。さらに、ライダーと呼ばれるセンサーを前方と後方に三つずつ搭載。周囲の車の位置や形まで認識する。

 路上を走る際、センサーがとらえた状況と、カーナビよりも詳細な専用の3次元地図とを比べ、違う部分を「障害物」と判断していくという。車線やカーブの曲がり方など通常の道路図に加え、その時々の交通規制や障害物などを盛り込んだ3次元地図は、自動運転に欠かせない基盤情報だ。

 走りながら的確に判断していくには、高度で素早い情報処理がかぎを握る。そのため、自動運転車にはグーグルなどのIT企業も参入を目指している。

 DeNAなどは20年に運転手のいない「ロボットタクシー」を走らせる目標を掲げる。市販の車を改造してつくる方針で、年明けにも神奈川県内で実験をする予定。広報担当者は「運転手なしで目的地に行くことができれば、その技術は自動で自宅に荷物を届ける宅配サービスなどにも応用できる」と話す。

■技術以外も課題
 渋滞時のイライラからの解放、移動しながら車内で仮眠や仕事も――。そんな自動運転の未来だが、課題はまだまだ山積みだ。

 実際の路上ではほかの車や歩行者などがいて、不測の事態も起こりうる。日産の開発担当者は「たとえば、渋滞の交差点で右折するのは難しい。運転手が人間同士ならアイコンタクトで『どうぞお先に』ということがあるが、今の技術ではまだまだ」と説明する。

 大雨や霧、豪雪など悪天候でもセンサーが誤作動しないのかという検証や、事故が起きた時の責任の所在などの検討も必要だ。ニセの通信などで不正アクセスされて車が乗っ取られるおそれもある。

 倫理的な問題もある。たとえば子供の急な飛び出しを避けるために他の車と衝突してしまう場合、車をどう制御するのか判断が難しい状況も起こりうる。対向車線へのはみ出しが禁止された道路で障害物を避けるために車線をはみ出すケースや、合流地点で制限速度を超えて車の流れに入るケースなどもある。

 自動車メーカーなどでつくるNPO「ITSジャパン」の天野肇専務理事は「自動運転車が市場に出る前に決めなければいけないことはまだまだ多い。加えて、運転を機械に任せることを、社会がどう受け入れるかがカギになると思う」と話した。(木村俊介)

■「完全」にはまだ段階
 運転手が関与しない「完全」な自動運転の達成までには段階がある。レベル1は加速やブレーキ制動、ハンドル操作の一部が自動で、安全運転の支援の状態。レベル2はその三つのうち複数の操作を任せる。レベル3は三つの操作が自動だが、緊急時などは運転手が操作する。完全な自動運転はレベル4だ。

■長年の開発
 自動運転の試験としては、1996年に開通前の上信越道をメーカー各社の11台の乗用車が走った例がある。トラックでも等間隔で前の車に付いて走る試験などが実施されている。米国では戦場の無人化のため、砂漠や基地跡の街路を走るコンテストが開かれた。

■国はインフラ支援
 国は自動運転の共通基盤となる詳細な地図づくりを進める。2017年までに制度やインフラなどの整備を進め、東京五輪が開かれる20年には東京でレベル3を、20年代後半以降に完全な自動運転の達成を目指している。

とにかく、自動運転とは膨大な経営資源を必要とする技術である。
そして一方で、限られた資源を無駄なことに注ぐ余裕はないはずである。

アップルのウェアラブルコンピューターもそうだけど、そんなものが無くても困らないのである。自動運転車もしかり・・・無くても困らないのである


『オートメーション・バカ』という本に、グーグル・カーの愚かしさが載っているので見てみましょう

<第1章 乗客たち>p15~17
 右手はドリンクホルダーになった。わたしは更新され、最新になったというだけでなく、解放された気分になっていた。

 長続きはしなかった。やることが少なくなったという喜びは確かにあったが、薄れていったのだ。新たな感情が入りこんできた・・・「退屈」である。誰に対しても、自分に対してさえも認めたくはなかったけれど、シフトレバーとクラッチペダルが懐かしくなりはじめていた。それらが与えてくれた、コントロールと関与の感覚が恋しかった・・・できるだけ勢いよくエンジンをよみがえらせる能力、クラッチを離したりレバーをつかんだりする感触、低速ギアに切り替えるときのちょっとしたスリル。オートマ車はわたしを運転手ではなく、乗客の気分にさせた。腹が立ってきた。

 そこから突っ走ること35年、2010年10月9日朝のこと。グーグル社社内開発者でドイツ生まれのロボット工学者、セバスチアン・スランは、驚くべき報告をブログにポストした。グーグル社が「自動運転する車」を開発したといいうのだ。グーグル本社の駐車場をとろとろ走る、不恰好なプロトタイプではない。

 誓って道交法にかなった車(正確に言えばプリウス)であり、スランによれば、カリフォルニアとネヴァダの路上を、すでに10万マイル以上走行しているというのだ。すでにハリウッド・ブールヴァードもパシフィック・コースト・ハイウェイも走り、ゴールデンゲート・ブリッジを行き来し、タホー湖の周りもぐるっと回っていた。フリーウェイを走る車に交じり、交通量の多い交差点を渡り、ラッシュアワーの渋滞のなかをのろのろ前進していた。衝突を避けるため大きくハンドルを切ったこともあった。それらをみなこの車は、自分でやっていたのだ。人間の手助けなしに。おどけた謙虚さでスランは書く。「ロボット工学史上初めてではないかと思う」。

 自動運転する車を作ったこと自体は大事件ではない。エンジニアもちょっとした技術職人も、少なくとも1980年代以来、ロボット自動車や遠隔操作自動車を作ってきた。だがそのほとんどは、垢抜けないおんぼろ品だった。その使用は閉鎖されたトラックでの試験走行や、歩行者も警察もいない、砂漠など人里離れた場所でのレースやラリーに限られていた。しかし、スランの報告が明らかにしたことに、グーグルカーは違っていた。

 交通史とオートメーション史の両者においてこれが画期的だったのは、複雑に荒れ狂うカオスのような現実世界を進んでいくことができる点だった。レーザー距離測定機とレーダー・ソナー送信機、モーション・デテクター(動作検知器)、ビデオカメラ、GPS受信機を備えたこの車は、周囲の状況を精細に感知できる。向かっている先を見ることができる。

 そして、流れこんでくる情報すべてをただちに(リアルタイムで)処理することで、搭載されたコンピュータはアクセルやハンドル、ブレーキを、実際の道路を運転するのに必用な速度と繊細さで動かすことができ、また、ドライバーが遭遇するあらゆる不測の事態にもスムーズに反応することができる。

 グーグル社の抱える自動運転車の一団は、いまや100万マイル近くの走行を成し遂げており、大きな事故は一度だけである。2011年、シリコンヴァレー本社近くで5台の玉突き事故を起こしたのだが、さほど重要なことではない。ただちにグーグル社が出した声明によれば、それは「人間がマニュアル運転していたときに」起こったのだから。

 自動運転車がわれわれを仕事場へ送迎してくれたり、子どもたちをサッカーの試合へ運んでくれたりするまでには、まだ行かねばならない道のりがある。グーグル社は、2010年代の終わりまでには商品として発売したいと述べているが、それはおそらく希望的観測だろう。この車が装備するセンサー・システムはいまなおとんでもなく高価であり、屋根の上に搭載されたレーザー装置だけでも8万ドルはする。雪や枯葉に覆われた道を進んだり、予想外の迂回指示に対処したり、工事現場の交通整理員や警察による手信号を解読したりなど、技術的に克服せねばならないことも多く残っている。



【オートメーション・バカ】
バカ

ニコラス・G.カー著、青土社、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
運転手がいなくても車が走り、パイロットが操縦しなくても飛行機が安全に飛び、さらには、自分の必要としているものも、道徳的な判断さえも、すべて機械が教えてくれる世界。それは一体どんな世界なのかー。ベストセラー『クラウド化する世界』『ネット・バカ』の著者が鮮やかに暴き出す、すべてが自動化する世界のおそるべき真実!
【目次】
第1章 乗客たち/第2章 門の脇のロボット/第3章 オートパイロットについて/第4章 脱生成効果/第5章 ホワイトカラー・コンピュータ/第6章 世界とスクリーン/第7章 人間のためのオートメーション/第8章 あなたの内なるドローン/第9章 湿地の草をなぎ倒す愛

<読む前の大使寸評>
いかにも探検家の角幡唯介さんが選びそうな本である。
角幡唯介さんが次に目指すのは北極だそうだが、この探検にはGPS機能の機器を持参しないそうで(星座観測、六分儀を使用?)、オートメーションを拒否して動物的感覚を頼る計画だそうです・・・・すごい♪

また、アップルやグーグルが自動運転車の製造を目論んでいるようだが・・・・
何と心ときめかない製品ではないか(笑)

<図書館予約:(5/15予約、9/19受取)>

rakutenオートメーション・バカ
オートメーション・バカby角幡唯介
オートメーション・バカbyドングリ


要するに、アップルやグーグルそしてアメリカ人が嫌いなだけだったりして(笑)

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