三浦しをんが選ぶ本 ③

<三浦しをんが選ぶ本>
三浦しをんの選ぶ本が三浦しをん(作家)の書評に載っているが・・・興味深い本が見られます。
これらの中で大使好みの本を図書館に借出し予約しているわけで、わりと重宝してフォローしています。

最近、予約した本、予約カートに入れた本を挙げてみます。

・みんな彗星を見ていた
・スクリプトドクターの脚本教室・初級篇
・ハトはなぜ首を振って歩くのか

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みんな彗星を見ていたより
彗星

<「信じる」とは、殉教者の心に迫る:三浦しをん(作家)>
 約四百年前、日本では南蛮文化が花開いた。しかし、江戸初期にかけてキリスト教の禁教令が徹底していき、外国人修道士や日本人信徒が弾圧され、拷問を受け、大勢殺された。本書は「東と西が出会った時、その現場に居合わせた人はどのような葛藤を感じたのか。異文化はどう受容され、拒絶されたのか」をめぐるノンフィクションだ。

 とはいえ、四百年前の出来事にどう迫るのか、と思ったのだが、著者のアプローチはまことに真摯かつ愉快だ。ローマから帰国した天正遣欧使節(伊東マンショら)が、秀吉のまえで演奏したというリュートを、自分でも習ってみる。むろん、彼らの気持ちに近づくためだ。

 こんなにキリシタンのことが気になるのは、先祖にキリシタンがいたからではないか、と(根拠なく)思いこみ、島原の乱で有名な原城跡をはじめ、長崎のあちこちを旅してまわる。文献を丹念に調べ、熱心に現地へ赴く著者の姿を通し、四百年前に生きた人々の喜びと悲しみが、だんだんとリアルに浮き彫りになっていく。

 そして著者はついに、処刑された修道士たちの故郷(スペイン)を訪れる。本書の終盤では、そこで出会った人々との交流が描かれ、遠い昔に日本で殉教した修道士の人柄が解き明かされる。時空と距離を超えて、四百年前の人々と現代に生きる人々の心が結びつく瞬間が、著者の情熱によって到来するのだ。私は強く胸打たれ、もうもう涙で文字が曇って、しゃくりあげながらページをめくるありさまだった。

 現在も世界中で、宗教に起因する争いがつづいている。かつての日本にも、信仰ゆえに殺されていった人々がたくさんいた。町はもうすぐ、クリスマスムードに覆われるだろう。キリシタンを弾圧したことなどなかったみたいに。
 「信じる」とはなんなのか、もう一度深く考えるために、ぜひ本書をおすすめしたい。

星野博美著、文芸春秋、2015年刊

<商品説明>より
東と西が出会ったとき、一体何が起きたのか
多くの謎が潜む、キリシタンの世紀。長崎からスペインまで、時代を生き抜いた宣教師や信徒の足跡を辿り、新たな視点で伝える。

<読む前の大使寸評>
三浦しをんが泣きながら読んだとのこと・・・どんな本なのか?♪

<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>

rakutenみんな彗星を見ていた


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スクリプトドクターの脚本教室・初級篇より
スクリプト

<ひとの心と向き合う指標に:三浦しをん(作家)>
スクリプトドクターは、映画やドラマの脚本が行き詰まったとき、主にプロデューサーから依頼を受けて、問題点を客観的に分析し、助言やサポートをする。つまり、「体調不良に陥った脚本を治療するお医者さん」だ。

 本書を読んで、「ここまで作り手の気持ちに寄り添い、的確な指摘をし、作品をより良い方向へ導こうと全力を尽くしてくれるひとがいるのか!」と驚き、感動した。それもそのはず、著者の三宅氏は多数の作品を手がけてきた脚本家・映画監督であり、心理カウンセラーの資格まで取得ずみ。「生みの苦しみ」を知るゆえに、スクリプトドクターとして仕事をするときにも、実作者の迷いや悩みを深く感受し、具体的な解決策を提示することができるのだろう。

 本書は、スクリプトドクターという珍しい職業を紹介すると同時に、脚本の書きかた、読みかたについて、かなり詳細かつ実践的に指南してくれる。「はじめに」で、脚本家志望者が書きがちな作品を四つのタイプに分類しているのだが、たしかに私もそのうち二つを、小説で、プロになってから、書いたことある! 的確すぎる分析に爆笑かつ背筋が凍った。

 脚本とは、映画やドラマを作る人々の思いや人間模様が反映した、複雑で奥深いものなのだ。まるで、ひとの心そのもののように。そして、その脚本を「治療」する三宅氏の姿勢は、きわめて慎重で繊細だ。だれかの心を解きほぐすには、じっくりと話に耳を傾ける必要があるのと同じように。

 本書は、実は脚本ではなく、ひとの心について語っているのだとも言える。「物語」に関連する職業のひとに限らず、人間関係とはなんなのか、考えたり悩んだりしたことがあるひとは必読だ。実生活で他者や自己の心と向きあう際にも、重要な指標となる内容だからだ。嗚呼、私もドクターに往診を頼みたい!



三宅隆太著、新書館、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
TBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』で特集され知られる存在となった、日本に数人しかいない“脚本のお医者さん”こと“スクリプトドクター”=三宅隆太の初の脚本指南書。あなたにやさしく語りかけるかつてない画期的な一冊。

<読む前の大使寸評>
「脚本のお医者さん」ってか・・・・
三浦しをんが選んだ本なので、単なるハウツー本ではないと思うのだが。

<図書館予約:とりあえずカートに入れておこう>

rakutenスクリプトドクターの脚本教室・初級篇


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【ハトはなぜ首を振って歩くのか】
ハト
藤田祐樹著、岩波書店、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
気がつけばハトはいつでもどこでも、首を振って歩いている。あの動きは何なのか。なぜ、1歩に1回なのか。なぜ、ハトは振るのにカモは振らないのか…?冗談のようで奥が深い首振りの謎に徹底的に迫る、世界初の首振り本。おなじみの鳥たちのほか、同じ二足歩行の恐竜やヒトまで登場。生きものたちの動きの妙を、心ゆくまで味わう。
【目次】
1 動くことは生きること(動くとは、どういうことか/死なないために動く ほか)/2 ヒトが歩く、鳥が歩く(鳥とヒトの二足歩行/歩くことと走ること ほか)/3 ハトはなぜ首を振るのか?(首振りに心奪われた人々/頭を静止させる鳥たち ほか)/4 カモはなぜ首を振らないのか?(体のつくりがちがう?/まわりが見えてないカモ? ほか)/5 首を振らずにどこを振る(ホッピング時に首は振るの?/首を振らないチドリの採食 ほか)

<読む前の大使寸評>
三浦しをんの選ぶ本は、だいたい外れがないので・・・・この本が気になるのです。

<図書館予約:(8/13予約済み)>

rakutenハトはなぜ首を振って歩くのか
ハトはなぜ首を振って歩くのかby三浦しをん


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