クールジャパンあれこれ3 ③

<クールジャパンあれこれ3>
最近は百家争鳴のようなクールジャパンについて集めてみました。
お役所主導の縄張り争いのような、経済優先の薄っぺらの文化政策は、叩きがいがあるんでしょうね。
クール

・イギリスから見たクール・ジャパン
・だから日本はズレている

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クールジャパンあれこれ2>目次

・だから日本はズレている
・政府主導のクール・ジャパン
・日本の「ソフトパワー」戦略
・「NARUTO―ナルト―」連載完結
・外国人のほうが実態がよく見える
・キャリーの威力はすごーい♪
・したたかなキャリーパミュパミュ
・日本文化って

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クールジャパンあれこれ1>目次
・クールジャパンと日本流
・「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか
・1番人気の日本
・官主導のクールジャパン
・クールジャパンのいかがわしさ
・村上隆さんへのインタビュー
・韓国の反応



<イギリスから見たクール・ジャパン>
『日本に住む英国人がイギリスに戻らない本当の理由』という本に、イギリスから見たクール・ジャパンが語られています。

そのあたりを見てみましょう。

<「漫画・アニメ」は日本の三大柱のひとつ>p49~51
 今、イギリスでは日本の漫画やアニメーションが人気です。漫画『ワンピース』やアニメーション『AKIRA』は、イギリスの若者から絶大なる支持を得ています。

 ボーカロイドの「初音ミク」も流行っており、日本語の「可愛い」という言葉も欧米でそのまま「KAWAII」となり日常的に使われています。

 イギリスのブレア政権が推し進めた国家ブランド戦略「クール・ブリタニア」のように、日本の「クール・ジャパン」は世界に輸出・発信されています。日本独自の文化が、日本という国に関心を持つ外国人を獲得しているのです。

 日本に長年住み、会社役員を引退したイギリス人マイケルが、30年前に初来日したときにショックを受けたのは、電車の中で若いサラリーマンが漫画を堂々と読んで笑っていたことです。

 イギリスはじめ、欧米では大人が読む漫画はほとんどありません。最近は少し変化してきていますが、基本的に漫画は子どものためのものです。ところが日本では、大人も子どもと同じように漫画雑誌やコミックを読みます。全盛期の『週刊少年ジャンプ』は、発行部数653万部(1995年新年号)を記録し、ギネスブックに登録されました。

 日本の漫画はテーマが幅広く、大人にならなければ理解できない内容のものが多いのも特徴です。そのような大人が読むに値する漫画がイギリスにはないのですから、マイケルが驚いたのは当然です。最初、彼は「漫画を読む大人=オタク」と思い込み、気味悪がっていましたが。

 日本ほどではありませんが、欧米にも「オタク」はいます。欧米では必ずしも、「オタク=漫画・アニメ」というわけではありません。イギリスでは、異常に趣味に没頭する人を「nerd(ナード)」と言い、優しくて頭が良い、そしてコンピュータに非常に詳しい若者と見ています。アメリカでは、コンピュータに詳しい人を「techie(テッキー)」と呼びます。
(中略)

 「テクノロジー」「和食」に加え、「漫画・アニメ」という日本のは、イギリス人の日常に入り込んでいます。自分の車を「HONDA」と誇り、日本人だとわかるとカメラを見せてくれと言われます。

 先ごろ『小さな恋のメロディ』主演のマーク・レスターさん宅におじゃました際、娘さんがすかさず自分の描いた漫画を見せてくれました。彼女の夢は、「日本に行ってアニメの仕事をする」ことでした。このような子どもにイギリスで出会う度、日本の漫画やアニメは、ものすごい潜在能力を持っていると思うのです。


【日本に住む英国人がイギリスに戻らない本当の理由】
イギリス

井形慶子著、ベストセラーズ、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
英国人だからこそ見えた「日本」の素晴らしさ!イギリス人100名に徹底取材!!ベストセラー『英国式シリーズ』の著者が、日本とイギリス社会の知られざる違いを解き明かすー
【井形慶子】
1959年長崎県生まれ。作家。大学在学中から出版社でインテリア雑誌の編集に携わる。その後、世界100カ国に流通する外国人向け情報誌を創刊。28歳で出版社を立ち上げ、英国の生活をテーマにした月刊情報誌「ミスター・パートナー」を発刊する。同誌編集長。50歳でロンドンに拠点を持つ。渡英歴は100回を越える。

<読む前の大使寸評>
本の内容もさることながら著者の来歴がすごい♪

そういえば、ベニシア(・スタンリー・スミス)やC.W.ニコルもイギリス人だったなあ。
(厳密にはC.W.ニコルはウェールズ人だけど)

rakuten日本に住む英国人がイギリスに戻らない本当の理由




<だから日本はズレている>
図書館に予約していた『だから日本はズレている』という新書をゲットしたが、五ヶ月半待たされたわけで・・・・
果たしてこれだけ待つと、新書の賞味期間が過ぎてしまうではないか?と心配されるわけです(笑)

新書のテーマが短期的視点で書かれることが増えているようだが・・・
半年後に生き残る新書の戦略とは何なのか?という読み方も面白そうである、いやホント。


【だから日本はズレている】
古市

古市憲寿著、新潮社、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
リーダーなんていらないし、絆じゃ一つになれないし、ネットで世界は変わらないし、若者に革命は起こせない。迷走を続けるこの国を二十九歳の社会学者が冷静に分析。日本人が追い続ける「見果てぬ夢」の正体に迫る。
【目次】
「リーダー」なんていらない/「クール・ジャパン」を誰も知らない/「ポエム」じゃ国は変えられない/「テクノロジー」だけで未来は来ない/「ソーシャル」に期待しすぎるな/「就活カースト」からは逃れられない/「新社会人」の悪口を言うな/「ノマド」とはただの脱サラである/やっぱり「学歴」は大切だ/「若者」に社会は変えられない/闘わなくても「革命」は起こせる/このままでは「2040年の日本」はこうなる

<読む前の大使寸評>
斎藤環が古市憲寿のズレに注目しているが、団塊世代の「おじさん」として、それを見ているだけでは・・・
あかんのやろな~。

<図書館予約:(12/08予約、5/26受取)>

rakutenだから日本はズレている


今ではクール・ジャパンという用語も定着したが、使う人の思惑で一人一人のイメージが異なるクール・ジャパンを見てみましょう。
p40~48
<「クール・ジャパン」の誕生>
 「クール・ジャパン」という言葉がここまで普及したのは、それほど昔のことではない。ネタ元は1990年代に登場したイギリスの「クール・ブリタニア」だ。イギリスの持つ古臭いイメージを打破することが目的で、イギリスのような大国までもが国家のブランド戦略に乗り出したことが当時話題になった。

 もっとも、イギリスでクール・ブリタニアはちっとも普及せずに、数年で死語になった。一方の日本では、2005年頃から、村上隆などの現代アートを海外で展開する際などに用いられるようになり、2006年には『クール・ジャパン―世界が買いたがる日本』(祥伝社)という本も発売された。

 そして次第に、アニメやマンガ、映画、ファッションを中心とした日本のポップカルチャーを総称する際に「クール・ジャパン」の文字が躍るようになっていった。

 政府もこの動きを後追いした。民主党政権時代、経済産業省が2010年にクール・ジャパン室を開設、翌年には同省に生活文化創造産業課(通称クリエイティブ産業課)も設置された。

 クール・ジャパン政策は自民党政権にも受け継がれた。初代クール・ジャパン戦略担当大臣に任命された稲田朋美が、フランスで開かれたイベントでゴスロリファッションを披露、世間の温かい視線を浴びたことは記憶に新しい。

 当初はアニメやマンガといった「オタク」的な文化、渋谷の「かわいい」ファッションといったポップカルチャーを指して使われていたクール・ジャパンという用語だが、最近では日本食や伝統工芸までがその範疇に含まれるようになった。

(中略)

<出雲大社はクールじゃない?>
 クール・ジャパンに関しては2011年に「クール・ジャパン官民有識者会議」による提言も出されている。提言によれば、「世界は『つながりあった共同体』であるという気運も興って」おり、「日本人が本来持っていた精神性への原点回帰と新たな『進化』を遂げ」て、「日本ブランドの輝き」を取り戻すべきだという。

 そのためには和魂漢才や神仏習合など「二分法をこえる日本的創造性」といった「日本流の自覚」などが必用らしい。

 また、日本は「枕草子」などで「小さきもの」を尊ぶ文化があったから、「小ささと引き算の活用」で日本を伝えたいとか勝手な日本文化論がとうとうと語られる。本殿の高さが48メートルあったとされる出雲大社や、世界最大の陵墓である仁徳天皇陵を完全に無視した日本文化論で、関係各所からクレームが入らないか心配だ。

 それで肝心な結論はというと、地域を活性化する「クリエイティブ・タレント」を養成したり、世界中からクリエイティブな人を呼び込む「クリエイティブ・フォーラム」を開催したり、「新たなライフスタイルや産業の創造」が必用とのこと。

 立場の異なる複数の有識者が参加する会議の報告書が、抽象的になってしまうことは仕方ないとしても、あまりにも具体性にとぼしい。
 というか、何度読んでも一体「クール・ジャパン」が何なのかということさえもわからない。おそらく、会議の参加者、官僚、政治家の一人一人がイメージしている「クール・ジャパン」が違うのだ。

 日本のコンテンツを海外に輸出する話なのか、逆に観光客を日本に呼び込む話なのか、ただ「日本ってやっぱりすごいよね」って言い合いたいだけなのか、それによって結論はまるで変わってくるはずだ。なのにその前提が共有されていない。そりゃ、議論もまとまるわけがない。


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