使命を背負う者は・・・

<使命を背負う者は・・・>
久々にくだんの2本立て館に繰り出したが・・・・
今回の出し物は『国際市場で逢いましょう』と『奇跡のひとマリーとマルグリット』であり、館主の設けたテーマは「使命を背負う者は・・・」となっていました。

毎度のことながら、2作品を選ぶ館主のセンスには感心しているのですが・・・・
今回のテーマは大使に言わせたら「懸命に生きた」または「遺志をつなぐ」になるんですけどね♪


【国際市場で逢いましょう】
国際

ユン・ジェギュン監督、2014年、韓国制作、H27.10.4観賞

<Movie Walker作品情報>より
朝鮮戦争やベトナム戦争に巻き込まれながら、激動の時代をただ家族のために必死に生き抜いた一人の男の生涯を描く大河ドラマ。監督は「TSUNAMI ツナミ」のユン・ジェギュン。出演は「新しき世界」のファン・ジョンミン、「ハーモニー 心をつなぐ歌」のキム・ユンジン、「パパロッティ」のオ・ダルス、「王の男」のチョン・ジニョン、「チング 永遠の絆」のチャン・ヨンナム、「ソウォン 願い」のラ・ミラン、東方神起のユンホ。2015年3月6日より開催の「第10回大阪アジアン映画祭」のクロージング・セレモニーとして上映。

<大使寸評>
鉱夫としてドイツまで出稼ぎ、ベトナム戦争の輸送業務で稼いだ金で家を建て、雑貨店を買い取るドクス(ファン・ジョンミン)は明るくふるまうが・・・わりと底辺の肉体労働で働いてきたわけです。
老境にさしかかり、ようやく父の遺志をまっとうしたと納得するドクスであった。

韓国の現代史を網羅したようなこの映画では、釜山の街の変遷がセットで再現されています。時代考証もしっかりしているようです。
また、朝鮮戦争の興南撤収作戦の輸送船や逃げまどう群衆のシーンは迫力があり、これだけエキストラを使ったシーンは、日本映画よりも素晴らしいのではないかと思った次第です。

日本でも戦後のノスタルジーを誘う作品として『ALWAYS 三丁目の夕日』がヒットしましたね。
この『国際市場で逢いましょう』は1950年代から現在に至るまでを描いていて、盛りだくさんで駆け足という印象もあるが・・・
ドイツやベトナムでの海外ロケもあり、かなり制作費もつぎ込んでいるようです。

いずれにしても、美術レベルを知る意味でも、現代の韓国を知る意味でも興味深い作品でした。

Movie Walker国際市場で逢いましょう
公式サイト


この映画の素晴らしいレビューをネットで見つけたのです♪

韓国人の深き孤独―韓国映画「国際市場」より
 主人公の老人はその国際市場の片隅で小さな輸入雑貨店を営んでいる。老人は地区再開発の変化の中で客のあまり訪れないその店を頑固に守っている。その理由は彼が自分の商売や地域コミュニティに愛着があるからではない。彼は幼少時北朝鮮で別れて来た生死不明の父親がいつか「コップニネ」というその店の名を目印に訪ねてくるのを待っているからなのである。

 厳冬のさなかに撤収を始めた国連軍のあとを赤軍の統治を嫌った大量の避難民たちが追い縋った。当初、北朝鮮東海岸の玄関口である「興南」の埠頭に蝟集した10万あまりの避難民は国連軍にとって想定外の存在であった。

興南撤収興南撤収
 中国軍の追撃を振り切りつつ定員千人余りのアメリカの貨物船メレディス・ビクトリー号が興南埠頭に残された1万4千人の最後の避難民を乗せて南の地、巨済島に向けて出航し、軍民合わせて20万人の奇跡的な撤収作戦を成功させたのである。映画ではこの辺りの事情がすばらしいCG技術で現実感と迫力に満ちた映像で描かれる。



【奇跡のひとマリーとマルグリット】
マリー

ジャン=ピエール・アメリス 監督、2014年、仏制作、H27.10.4観賞

<Movie Walker映画ストーリー>より
19世紀末、フランス・ポアティエ。聾・盲の少女たちを受け入れてきたラルネイ聖母学院に、ひとりの少女マリー(アリアーナ・リヴォアール)がやってくる。マリーは生まれながらに目も耳も不自由で、一切教育を受けてこなかった。修道女のマルグリット(イザベル・カレ)は、心を閉ざし野生動物のように獰猛なマリーの教育係を買って出る。それは、魂と魂がぶつかり合うような激しい戦いの日々だった。そして8ヶ月目、マリーはついに物に名前があることを理解し、次々に言葉を吸収していく。学ぶ喜びを得て見違えるような笑顔を見せるマリーに、献身的に愛を注ぎ生きる喜びを教えていくマルグリット。しかし元から身体が弱く病に冒されていたマルグリットに残された時間は、あとわずかだった。

<大使寸評>
死という事実を理解したマリーに対して、自分の死を受け入れがたいマルグリットであった。
マリーの面会をようやく許したマルグリットに、やっと安息の表情が浮かびます。
最後の会話では、別の修道女の教育をひき続いて受けることが語られて(もちろん手話で)いました。

マルグリットの死後、マリーは障害者の教育の補助役を務めたそうで・・・
ここにマルグリットの遺志が引き継ぎされたことが分かります。

Movie Walker奇跡のひとマリーとマルグリット


今回の映画は、2本ともアメリカ映画を外していたが、案外これが決め手だったりして(笑)

毎回思うのだが・・・
この映画館が入れ替えなし、座席指定なし、すなわち昔の映画館そのものなのが・・・ええでぇ♪

パルシネマ上映スケジュール

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック