クール・ジャパン!?

<クール・ジャパン!?>
図書館で『クール・ジャパン!?』という本を手にしたが・・・
お 鴻上尚史さんの本やないけ♪

NHK番組『COOL JAPAN』が面白いけど、司会者の鴻上尚史が語るこの本も番組にも増して面白そうである。


【クール・ジャパン!?】
クール

鴻上尚史著、講談社、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
NHK BSの人気番組『COOL JAPAN』の司会者として、世界を旅する演劇人として、外国人から聞いて議論したニッポンの姿。
【目次】
プロローグー「クール・ジャパン」とはなにか?/第1章 外国人が見つけた日本のクール・ベスト20/第2章 日本人とは?/第3章 日本は世間でできている/第4章 日本の「おもてなし」はやはりクール!/第5章 日本食はすごい/第6章 世界に誇れるメイド・イン・ジャパン/第7章 ポップカルチャーはクールか?/第8章 男と女、そして親と子/第9章 東洋と西洋/エピローグーこれからの「クール・ジャパン」

<読む前の大使寸評>
NHK番組『COOL JAPAN』が面白いけど、司会者の鴻上尚史が語るこの本も番組にも増して面白そうである。
2009年の100回記念番組で世界各国100人にアンケートを取った結果、クールだと思ったベスト20は次だったそうです。
1.洗浄器付き便座 2.お花見 3.100円ショップ 4.花火 5.食品サンプル 6.おにぎり 7.カプセルホテル 8.盆踊り 9.紅葉狩り 10.新幹線 11.居酒屋 12.富士登山 13.大阪人の気質 14.スーパー銭湯 15.自動販売機 16.立体駐車場 17.ICカード乗車券 18.ニッカボッカ 19.神前挙式 20.マンガ喫茶

…ウーム、なるほどこれがクールなのか。目からウロコが落ちるようです。

rakutenクール・ジャパン!?



この本の辛口提言のあたりをみてみましょう。(ちょっと辛気臭いけど)

<日本政府とクール・ジャパン>よりp220~224
 2012年、経済産業省の「クール・ジャパン戦略推進事業」でインドにおけるコンテンツプロジェクトが採択されました。インドで日本のアニメがまったく知られてない現状をなんとかするために、インドのテレビ局の番組放映枠を獲得し、新旧の日本アニメを放映し、同時に玩具店で関連グッズを売る、というプロジェクトです。

 僕は、これが政府が関与するクール・ジャパンのひとつの形になったものだと思いました。
 「クール・ジャパンなんて海外でまったく知られてない」という言い方は、ある意味、当っています。フランスの「ジャパン・エキスポ」には、何十万人という人が集まりますが、それは、きわめて限られた「日本好き」な人たちです。

 「~が流行っている」ということが認知されるには、まったく関心のない人たちに、情報として届く、ということが必用なのです。

 自らインターネットを検索して、積極的に出歩いてその情報に接するのではなく、関心のない人が偶然、目にすることがないと「流行っている」とは言えないのです。
 そういう意味では、世界を席巻していると言われている日本のマンガやアニメも、じつは、マニアが好むものです。日本人としては、外国人が日本のマンガを必死に読み、コスプレをしているとなんだか嬉しくなりますが、それは本当に限られた人たちなのです。

 ならば、政府ができることはなにかそれは、「場」を提供することです。
 「場」は一社ではできません。どんなに面白いアニメを作っても、どんなに面白い本を書いても、どんなに面白い映画を作っても、それを「海外のまったく関心のない人に届ける」ことは一社の能力ではできないのです。
 
 マニアな人は発見してくれます。映画も本もマンガもそういう人が受け入れ、評価します。けれど、それは世界のほんの一部の人たちなのです。

 インドのテレビ局での放映枠を、たった一社のテレビ局が買うことはできません。もしくは、買えたとしても、自社アニメだけを流すのでは弱いのです。関心のない大衆に「日本のアニメは面白い」と思わせるためには、一般大衆が無視できない質と量がいるのです。

 しかし、政府は「場」を提供しないで、「判断」しました。
 クール・ジャパン機構(海外需要開拓支援機構)が15億円を出資して「Tokyo Otaku Mode」が販売するフィギュアに「どぎつい物」があると野党議員が国会で質問し、問題になりました。「Tokyo Otaku Mode」は、日本のポップカルチャーで発信している世界的に知られた会社です。

 結果的に、「Tokyo Otaku Mode」のウェブサイトから、「どぎついフィギュア」の商品と写真は消えました。
 「場」を提供しているのではなく、「判断」しているのです。こんなことをしていては、クール・ジャパン機構に出資を頼もうと思う文化的企業はなくなっていくでしょう。
(中略)

 アートは、人間の善も悪も美しさも醜さも純粋さもいかがわしさもどぎつさも描くのです。描くからアートなのです。フィギュアがアートでないというのなら、芸能だって同じことです。光と影を描くことはアートと変わりません。

 フランス人やイギリス人の政府役人には、アートや芸能に対する信念がちゃんとあるから、そんなことは言わないのです。
 けれど、日本は「どぎついものがある」と言われたら、「では、削除します」と反応するのです。そこに信念がないのです。こんなことをしていたら、ますます、政府が「クール・ジャパン」に参加することを嫌がる人が増えるでしょう。


後追いで、ぬるま湯で、責任者不在は、お役所の常なので・・・・
これを批判していても、天に唾する感があり、なんだか空しいのだ。

それよりも「日本のクール・ベスト20」がプロローグと第一章で、一気呵成に語られていて、ええでぇ♪ その面白さは見てのお楽しみに。

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