日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う

<日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う>
図書館で『日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う』という刺激的なタイトルの本を手にしたが・・・・
内容は、韓国の「離米従中」マインドの解説が主であり、戦争を描いてはいないのだが、図書館で予約してゲットした手前、読むことにしたのです。


【日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う】
日韓

鈴置高史著、日経BP社、2014年刊

<「BOOK」データベースより>
4月のオバマ訪韓で迫られた「踏み絵」を振り切り、7月の習近平訪韓で“ルビコン河”を渡り始めた韓国。激変必至のアジア地図、日本はいかに進むべきか。米中の対立激化、北朝鮮の変節、ロシアの影ー。一気に流動化する世界の「これから」を読み解く。

<読む前の大使寸評>
良質な鳥瞰図のような視点と、グローバルで政治的な視点と併せ持って考えることが肝要ではないでしょうか。
つまり、激高しやすい彼の地の民と同じ土俵で論争するよりも、論争は脇に置いて、民間交流に徹するわけです。

<図書館予約順位:7(12/15予約、5/2受取)>

rakuten日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う


なぜ、韓国人だけが「中華帝国」に親和的なのか・・・・
不思議ですね。そのあたりをこの本で見てみましょう。
p154~156
<いつの間にか先祖返り>
Q:なぜ、韓国人だけが「中華帝国」に親和的なんでしょうか?世界のほとんどの人々がそれを嫌うというのに。

鈴置:「中華帝国」で優等生だった、という意識からと思います。韓国人は民族的な上下意識が強いうえ、漢民族に続いて自分たちが世界で2番目に偉い、と信じてきた。
 
 ことに女真族が「中華」となった清朝以降は「自分たちが中華の正当性を継いだ」と自信を深めたのです。今も「中華帝国」再興の折には、韓国が「世界の副大統領」になれる、と思っている。

Q:民族なり国の序列を決めて、何の意味があるのでしょうか?

鈴置:私もそれが疑問です。でも、韓国では「序列」が極めて重要なのです。韓国紙を見ても、毎日、何かしら国別ランキングが載っている。儒教的な発想としか私には説明できません。

Q:確かに日本語版を見ていても、各国料理の世界化指数ランキングといった、あまり聞いたこともない調査が連日、報じられます。

鈴置:男性がポルノに支払う金額の国別順位などというのも見たことがあります。

Q:いずれにせよ、韓国人にとって、日本よりも上か下かが大事なようです。

鈴置:そこなのです。米国が主導する世界では、自分よりも日本が上に扱われていると韓国人は考えてきました。もし中国が主導する世界になれば、韓国の方が上になるという確信があります。
 
 歴史的にも、韓国は中華世界ではNO2と信じていた。しかるに日本人は化外の民で、ランキング外でした。現実の国際関係を見ても習近平主席は日本などは相手にせず、ソウルを先に訪問してくれる。
 「中国が支配する世界」には慣れもあるし、そこでは「より高い地位」というボーナスもあるのです。韓国人はいつの間にか先祖返りしていたのです。

Q:世界観の先祖返りですね。

鈴置:その通りです。先日会った米国のアジアハンズも「中国の台頭で、韓国が一気に本性を現した」と感に堪えないように語っていました。

Q:「韓国の先祖返り」という認識は米国で一般的になったのでしょうか。

鈴置:普通の人はともかく、外交専門家の間ではかなり広まりました。米国でこれを指摘していたのが戦略家のルトワック(Edward N.Luttwak)氏です。
 この人は2012年発行の著書『自滅する中国』で「韓国が中国の言いなりになるのは恐怖からだけではない。文化的な敬意が主な理由だ」と言い切っています。
 ルトワック氏は冊封体制を「天下」、その下にあった韓国を「模範的な属国」と表現しています。
 5月20日に東京で講演した際も、よほど「天下」という単語を強調したかったのでしょう。中国語で「Tianxia」と発音し、次にわざわざ日本語で「Tenka」と発音してみせました。

Q:米国の対韓認識の変化は現実にどう影響するでしょうか?

鈴置:すでに影響が出始めたように見えます。米国はMDで見切り発車しました。その中核となるTHAADを韓国に配備する方針を5月末に突然、打ち出したのです。

 韓国が米国主導のMD参加を拒むなら、米国は勝手にやるから―というわけです。背景には「韓国とはいくら話し合っても無駄だ。中国が支配する世界を受け入れているのだから」との見切りが感じられます。

なるほど、儒教社会では序列が大事なのか・・・韓国へ出張した際、彼の地の会社内で、その序列を感じたものです。

ところで、ここで述べられた鈴置さんの論調は、ネット記事(2014年)のどこかで見たような気がするので、探してみます。

・14年6月したたかに、なりすます韓国
・14年9月「米国の上着」と「中国の下着」をまとう韓国人
・14年11月韓国はなぜ「法治」を目指さないのか
・14年11月「韓国異質論」のススメ

朝鮮日報の次のコラムを読むと、「離米従中」を決め込んだ韓国のスタンスがよく表れています。

2015.5.8【コラム】韓国に冷たい「太平洋国家」日本より
 島国・日本は、韓半島(朝鮮半島)経由で渡ってきたアジア系と、南太平洋からやって来たポリネシア系がつくった古代文明から出発した。米国の文化人類学者、ルース・ベネディクトは、日本を理解する古典に挙げられる著書『菊と刀』で、天皇について、太平洋の島々で見られる「神聖首長」と同じ概念だと記した。日本の二重性は、その後も続いた。2000年近くにわたってアジアの国際秩序だった朝貢体制の外部に位置し、明治維新後はアジア主義と脱アジア主義が交差する中で歴史が進んだ。「大東亜共栄圏」を叫んでいたのに、第2次大戦で敗れると、米国主導の西側世界に喜んで編入された国が日本だ。

 今回の訪米で、安倍首相が米国に対し露骨な求愛を行う一方、アジア諸国は無視したことにより、日本はアジアを脱して「太平洋国家」へと一歩進んだ。日本のこうした動きは、言うまでもなく宿敵・中国の強力な台頭を警戒しているからだ。太平洋を結ぶ米国主導の対中封鎖網への参加と、太平洋諸国との経済的つながりの強化に、国の命運を賭けているのだ。

 脱アジアの動きを加速させている「安倍日本」が、北東アジアの隣接諸国に配慮するとは思えない。中国中心の新朝貢体制に編入される可能性が高いとみられる韓国に対しては、なおのことそうだろう。謝罪する気が特にない相手にこれを要求し続けるのは、互いに煩わしい。今や、「東洋3国」ではなく「太平洋国家」へと脱皮しつつある日本と共に生きていくための、より冷徹な対日関係を構想すべき時が来ている。


基本的には、韓国と論争しても得ることは少ないのだが、隣国を見直すという視点も必要だとは思うのです。

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