空き家とスクォッティング

<空き家とスクォッティング>
ちょうど今、朝日の夕刊で『空き家と闘う』というコラムが連載されているので、ときどき読んだり、スクラップしたりしているのです。

そして、図書館で借りた『大人が作る秘密基地』という本を読んだとき、はたと思い当ったのです・・・・

空き家とスクォッティング(空き家占拠)とは、需要と供給という面から見ると、まさにベスト・マッチングと言えるのではないか♪

ということで・・・
『大人が作る秘密基地』という本から、毛利嘉孝(社会学者)さんの提言を紹介します。
基地


<社会のスキマを生きる:毛利嘉孝>よりp218~219
 さて、日本ではどうでしょうか。欧米に比べて土地や建物の所有関係がはっきりしており、隙間が少ない上に、空いている場所を共有して使うという「公共」の概念が定着していない日本では、スクォッティング(空き家占拠)は違法行為、犯罪としてのみ紹介され、社会運動として定着することはありませんでした。

 けれども、だからといってスクォッティング的な空間がなかったわけではありません。歴史的に辿ってみると、スクォッティング的な運動は、たとえば野宿者運動の中にみることができます。1990年代の半ばでは、その空間は駅の構内のダンボールハウスでした。
 新宿駅のようなターミナル駅では、何百ものダンボールハウスが立ち並び独自のコミュニティを作っていました。

 1990年代後半には、野宿者たちは屋根のある駅の構内から追い出され、公園へと移行します。公園にはやはりブルーシートによる仮設テントが作られ、代々木公園や上野公園、新宿中央公園には小さなコミュニティが生まれました。そうしたテント村の中で文化活動を始める若者も現れました。

 アーティストの小川てつオと、いちむらみさこが運営する代々木公園の「カフェ・エノアール」は、その代表的な例でしょう。二人は、テント村に住みながら週末は物々交換カフェを公園の中で開いています。エノアールとは「絵がある」という意味です。

 もともとはカフェでテント村の住人と一緒に絵を描くところから始めたのですが、その後活動は将棋大会など多岐にわたるようになります。公園は、日本における数少ないスクォッティング的な実践の実験場なのかもしれません。

 ところで、現在私たちが直面しているのは、アジール(避難所)としての公園の危機です。たとえば、渋谷の数少ない公園だった宮下公園は、昨年「みやしたこうえん」と名前を変え、フットサル場やスケートボード場、クライミング場を備えたスポーツ公園へと変貌しました。これらにあわせて、公園に暮らす人々は強制的に追い出されたのです。
 それだけではなく、例年宮下公園で行われていた路上生活者たちのための炊き出しさえも許可されませんでした。こうした公園からの閉め出しは日本の各都市で始まっています。

 スクォッティングは、都市が発展し、拡大していく際に生じる歪みを補正するために必要な、ボトムアップ型の実践です。それは「家泥棒」でも「犯罪」でもないのです。私たちは、私たち自身のスクォッティングを発明する必要があるのでしょう。


この提言は、アジール(避難所)に着目するというスタンスであり、やや底辺寄りなんですが、ボトムアップ型の素晴らしい提言だと思うのです。
で、この後、空き家とスクォッティングということで、建設的に思索を進めてみようと思う次第でおます♪

ちなみに、空き家率は『空き家と闘う』によれば京都市で14.1%、全国平均で13.1%とのことです。


空き家と闘う1より
■観光客で にぎわうのに
 京都市東山区といえば、清水寺や祇園などの観光名所で知られる。中国や台湾などアジアからの観光客も多い。清水寺参道の清水坂や産寧坂を歩くと、着物姿の若い女性、なかには着物も着付けも化粧も舞妓に似せたアジアの女性が、仲間に写真を撮ってもらっている光景をあちこちで目にする。

 観光客でにぎわう東山区に住みたいという人もいる。ところが、意外なことに空き家率は20.3%と全国平均の13.1%、京都市の14.1%を上回る(総務省の2008年住宅・土地統計調査)。東山区の空き家で目立つのは老朽化した町家、とりわけ長屋形式の町家だ。高い空き家率の背景には、人口減少や高齢化が京都市の中でも進んでいることがある。

■ものだらけ まずは片付け
 空き家の荷物の片付けに取り組んだのは、京都市東山区の六原自治連合会にある六原まちづくり委員会だ。片付けが進まないから、所有者が空き家を賃貸や売却に回そうと思わないのではないか。そんな声がメンバーから出た。そういえば、最近は書店に「両親の家の片付け方」「親の家を片づける」といった本が並び、片付けへの関心も高そうだ。地域で取り組んでみようということになった。

 所有者の了解を得られたのは六原学区にある敷地約40平方メートルの木造2階建て住宅。14年前から空き家となっている。

 9月初めの日曜日、まちづくり委員会のメンバーら18人が集まった。地元の消防分団員や民生・児童委員、京都府建築士会の建築士、京都市と京都市景観・まちづくりセンターの職員、東山区にある京都女子大学の学生……。整理収納アドバイザーの女性にも来てもらった。全員がボランティアで参加した。

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