図書館大好き7

今回、大学図書館で借りた2冊です。
だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向はアートでしょうか♪。

・ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト
・素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック



【ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト】
ベン 
ベン・シャーン著、 美術出版社、2012年刊

<内容紹介>より
1992年代初頭、ユダヤ系移民として幼くして移民し、その後ニューヨークを舞台に活躍。日本の美術・デザイン・イラストレーションに多大な影響を与えた画家の展覧会公式カタログの書籍化。
本書は絵画、グラフィックアートに加え、絵画作品のもとともなったベン・シャーンの写真作品も多数掲載。
人間味あふれるまなざしによって、世界の苦しみや喜びを丸ごと受容した一人の画家の多ジャンルに渡る表現活動、「クロスメディア・アーティスト」の全貌が伝わる1冊です。

<大使寸評>
美術展の公式カタログ(2500円)としては、なかなかの出来です。・・・というよりはクロスメディアで活躍したベン・シャーンが素晴らしかったのでしょうね。

Amazonベン・シャーン クロスメディア・アーティスト


この本には日米のアーティストに対するインタビューが載っているけど、安西水丸さんへのインタビューの一部を引用します。

<安西水丸インタビュー>p94~96
Q:いつごろからのファンなのですか?
A:1962年の12月ころ、本屋の棚だったか、無造作に奥の方に突っ込まれていた平凡社の『世界名画全集16 ベン・シャーン』を手に入れたんです。この画集を買うまで、ベン・シャーンのことは何も知りませんでした。知らないで手にとって、買って開いたらすぐに惹き込まれた。この画集は宝物みたいで、何度見たかわかりません。
 それまで自分が見ていた「絵」というものと違うんじゃないか、という感じがしたんです。もちろん、造形的な面もきちんと考えていますが、それよりも、彼自身の感情が強く出ている。そこに感銘を受けました。

Q:違う、というのは具体的にはどういうことなのでしょうか。
A:僕は画家になりたいと考えたことは全くありませんでしたが、絵を描くのは子どもの頃から本当に好きでした。でも小学校に入ったら絵のうまい人はいっぱいいて、僕なんか全然うまい方じゃないとわかった…(笑)。美術教育のいけないところは、うまいか下手かで決めてしまうところです。人間はだれでも子どもの頃はいいものをもっていますが、成長して様々な教養を身につけていく過程で、少年のひらめきのようなものを捨てて、誰かがいいというからいい、ということを学ぶ。絵は上手くなるけど、子どもの頃もっていた持ち味が削れて、「上手い人」になっていく。描く子どもたち、描く人の持ち味、そういったものが絵に出ていなくちゃいけないんじゃないかな。ですから、うまい下手を美術教育で決めてしまったら、これから絵を描く子どもはいなくなると思うんです。
 そういう意味で、ベン・シャーンの絵を見た時、ちょっと違うなと思いました。マティスだって誰だって、自分の気持ちをビジュアライズしてはいますが、同時に彼らがもっと強く求めていたものは、造形的な強さだったと思います。ベン・シャーンの場合は、造形的な強さももちろんあるけれど、それ以上に自分の感情を大切にして絵にしています。いわゆる絵描きと、僕が見たベン・シャーンとの大きな違いはそこだと思います。僕らが子供の頃からなじんできたいわゆる造形的なことをきちっと取り上げて、さりげない、どこにでも見られる、決していい風景とは思えないものを、自分の気持ちでぐっと絵にしているところが、ベン・シャーンの魅力ではないでしょうか。
 彼はイラストレーションも描いています。格好いい絵を描く人だなと思いました。ベン・シャーンの画集はこれしか持っていませんでしたが、その他に『ある絵の伝記』を読んだり、いろんなことをして、こんな人に会えたらいいな、と思っていました。

Q:ベン・シャーンは写真だけではなく、新聞の切り抜きなども絵のイメージソースにしています。『縄跳びをする少女』は新聞の切り抜き、遊んでいる男の子は写真に撮ったもの、それらを組み換えながら絵を作っていきます。
A:そういうところがいいな、と思います。僕もイラストレーションを描くときに、様々な雑誌からいいと思うものを切り抜いて、組み合わせてみたりするんです。デザインの面白さですね。画家は勧めないかもしれないけど、イラストレーターはよくそいうことをやります。「水丸さん、こんなのを持っているんですか」って、描いたモティーフについていわれますが、いいなと思うと買ったり、切り抜いたりしているんです。その中でこれは描けるな、これは難しくて描けないな、これは絵にすればいいなあとか考えてファイルしていく。ベン・シャーンもそれをちゃんとやっていたんじゃないかな。案外そうだと思いますよ。

Q:「叫ばずに、大声でわめくことなく訴える」ということをベン・シャーンは力強くもっていますね。
A:イラストレーターのしなければいけない仕事はまさしくそういうことです。僕は江國香織さんの『すいかの匂い』という本の装画を描いたのですが、スイカの匂いなんでスイカを描くのは簡単なんです。でも僕が表現しなければならないのは、その「匂い」なんです。村上春樹さんの『ふわふわ』という本のイラストレーションを描いた時もそうです。猫の話なので猫を描くのは簡単なんですが、僕が表現しなければならないのは猫のゆわふわ感なんですね。ふわふわってどう表現したらいいんだろうと、他の仕事をしている時でも、ずっと考えていました。そういったところが僕らの仕事じゃないかと思うんです。ベン・シャーンの絵にはそこから伝わってくるものがあって、その意味でも、他の、絵描きにもない何かがあるような気がするんです。
 だから、イラストレーターやデザインの勉強をする若い人に僕はベン・シャーンを見てもらいたいと思います。イラストレーターになろうとする人がベン・シャーン知らなかったら話にもならないって感じですね。
 ベン・シャーンの生きてきた、生き方というものが彼なりにちゃんとある。人間は顔つきもそうですし、生きてきたものが出ると思うんです。ベン・シャーンを見るということは、自分の絵を大事にしながら生きていかなきゃいけないということ、そういうものを感じてほしいですね。

ベン1

ベン2

ベン3

ベン4
*************************************************************************

【素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック】
映画
シド・フィールド著、 フィルムアート社、2012年刊

<内容紹介>より
世界中で一番読まれている脚本術、待望の翻訳第二弾!
あなたのアイデアを傑作に変えるプロセスのすべてを指南

刊行後、反響を集め続ける『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと』に第二弾が登場。今回はシド・フィールドが世界各地で行なったワークショップをベースに作った、より実践向きの内容です。
本書では、脚本を書くまでの準備、そして実際の執筆にあたってのポイントを、順を追って丁寧に伝授。各章を読み、章末の練習問題に取り組めば、読み終わる頃には一本の脚本が仕上がります。どんな映像のストーリーテリングにも応用可能な考え方が身に付くばかりか、映画鑑賞に対しても新しい視野をひらく一冊です。

---推薦文---

言葉で考える人間が、絵で伝えるものが映画だ。
言葉と映像との葛藤が劇を生み、脚本術こそが映画の核となる。
面白く、劇的な一冊だ。
──大林宣彦(映画作家)

脚本は映画の地図、作戦計画書、そして魂。
──犬童一心(映画監督)

<大使寸評>
目下のところ、大使の関心は映画のシナリオなんです。
シナリオを書くというよりは、あくまでも映画を深く楽しむためなんですけど。

Amazon素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック


とまあ・・・・
抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。

8/12図書館大好き6
8/08図書館大好き5
7/20図書館大好き4
7/17図書館大好き3
7/15図書館大好き2
5/11市立図書館で今回借りた5冊です
2/26図書館大好き老人の読書一覧


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック