ETV特集「不滅のプロジェクト」

昨夜(17日)、NHKでETV特集「不滅のプロジェクト」が放映されたので、ツイッターでメモしながらフォローしてみました。
2兆円の国策「核燃料サイクル」の50年が、開発当事者の肉声、映像で語られています。
国策として官僚が絡む場合の陥穽は予想された内容であったが、プルトニウムの軍事利用(核オプション)の話まで出てくるとは予想外でした。
NHKの頑張りがあったのか?ここまでは情報公開できるものなのか?と思ったものです。

ツイッターの内容を並べてみます。
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ETV特集「不滅のプロジェクト~核燃料サイクル 半世紀の軌跡~」が始まった。一度決めたら変えられない官僚制度が下敷きとしてあるようです。posted at 22:07:39

1 科技庁の島村政策課長たちが核燃サイクルを目指した理由:資源のない日本では、プルトニウムの増殖が日本に向いていると考えた。科学者たちの間には、軍事利用は念頭になく平和利用に徹していた。

2 アメリカのFBRで炉心溶融事故が起きたことにより、アメリカはFBRに見切りをつけ、軽水炉開発に切り替えたが、科技庁の路線は変らなかった。理由は使用済み燃料の再利用に有用性を見ていたからである。 島村研究会は固執したが、日本の科学者は懐疑的であった。

3 中、印の核開発が進むなか、カーター大統領が日本の核燃サイクル開発の中止を求めてきた。科技庁や外務省の官僚(矢田部)、政治家(源田)たちは、憤然として核オプション維持の必要性を唱えた。プルトニウム爆弾製造は半年~1年で可能との見解が示されていた。

4 佐藤政権の中にも志垣を中心に4人の官僚、科学者による核武装研究グループ(カナマロ会)が出来ていた。アメリカは日本が1980年代初期に核武装することを恐れた。しかし、英、独が再処理を進めるなかで、日本の平和利用目的の再処理が認められた。

5 核廃棄物処理の目処が立たないなか、プルトニウムが溜まり、1990年代にはFBRもんじゅの建設が急がされたが、電力会社側からの要望で六ヶ所の再処理施設を共同出資して建設することになった。

6 1995年もんじゅの配管漏洩事故が発生し、以降もんじゅは一度も稼動できていないが、国は繋ぎの国策としてプルサーマルを進めることにした。福島第一3号機はプルサーマル4基のうちの1基であった。核燃料サイクル見直しが進み、今夏には検討結果が出される。

7 官僚には「プロジェクト不滅の法則」があるそうだが、年老いた当事者の間にはマンネリズムではなかったかという自戒の言葉が洩れた。・・・・大きすぎて潰せない、針路変更できないという役人根性が見えますね。終わり。
posted at 23:31:18


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科学者たちの間では「核燃サイクル、FBRに対しては、動燃のお手並み拝見とするのが正しい態度」との見識があったそうだが・・・これが、科学者の限界なんでしょうね。

「カナマロ会」の顛末は、みんな楽しくHappy♡がいい♪さんのエントリー”核”を求めた日本ー被爆国の知られざる真実に詳しくでています。
(私達とはNHK取材班をさしています・・・・すごい報道番組ですね)


日本には実際に核兵器をつくる能力があったのか
取材を始めて半年、
私達は政府が核兵器を作る具体的な方法を調査していた事実をつかみました

当時調査に当たった責任者を探し出しました
志垣民郎さん87歳(元内閣調査室主幹)です
志垣さんは当時の調査の全容を初めて私達に明かしました

志垣さんが所属していたのは政府中枢の情報機関、内閣調査室です
そこで核兵器に関する調査研究の責任者をしていました
当時の志垣さんの日記です

志垣さんの日記
鈴木、椎原さんと国際文化会館に行き、カナマロ会垣花氏より濃縮ウランについて・・

核兵器の原料となるウランを確保する方法
そして、核弾頭を製造する技術
調査は中国の核実験をきっかけに本格的に始まったと言います

志垣さん:
中国が核を持ったということは、当然日本に脅威を与えますね
だから日本はこれに対応しなきゃいけないんじゃないかと
核というのはどういうものなのか、と
できるのか、可能か、
そういうことを勉強しなきゃいけないと議論しましたね

志垣さんが集めたのは第一線の専門家たちです
核物理学者や安全保障の専門家、防衛庁からも担当者が参加していました

内閣調査室がまとめた調査報告書ですー
核爆弾の製造方法、ミサイルに使うロケットの技術
目標を正確に攻撃するための誘導装置の開発
核兵器の原料となるプルトニウムを生産する方法まで記されていました
原爆を少数製造する事は可能であり、また、比較的容易である

報告書は竿つ秘書官の首席秘書官に提出したと言います

志垣さん:
「いつでも持てるんだぞ」と
「やろうと思えばできるんだぞ」と示しておくこと、諸外国に対してね
それは必要じゃないですか?
そういう力を持っているという事はね


日本原子力発電 東海発電所 茨城東海村

核兵器の原料を作れる場所として報告書に記されていたのは
当時運転を開始したばかりの、この原子力発電所でした
発電所の技術者は政府が進めていた調査の事を知っていたのか
当時の技術責任者で後に所長も務めた武田充司さん(元東海発電所所長 78)です

政府の内閣調査室という組織、ま、調査機関なんですけれども
武田さんは内閣調査室の報告書の存在を全く知りませんでした

「核燃料を従来よりも2~3倍大量に使用し、また、その燃料の取り換えの作業を行うという事になる」
武田さんが注目したのは
核兵器の原料となる純度の高いプルトニウムを作る方法が記されていた事でした

(中略)
取材を始めるきっかけとなった、村田良平元外務事務次官
亡くなる直前まで核をめぐる日本の現実を厳しく見つめていました

村田良平(元外務事務次官):
具体的にね、どうすれば
核があっても意味がない世界というものを作れるかと、
そういう核論の勉強は進まないままに来てしまいましたよ。はっきり言って。
要するにタブーだという現状が今日まで続いてるんだと思います

核廃絶を掲げながら核の力を求め続けていた日本
この矛盾と私達はどう向き合って来たのでしょうか

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