フィリップ・マーロウがつなぐ輪

『ブレ-ドランナー』と『チャイナタウン』をつなぐのがフィリップ・マーロウなんですね。
もっと製作サイドから言えば・・・監督スコットの愛する『チャイナタウン』であり、脚本家ファンチャーが愛する『さらば愛しき女よ』ということになります。

さらに、個人的な話になりますが・・・
『さらば愛しき女よ』を図書館で借りて入院し、入院中に痛みに耐えて読破した大使である。
医者が「本が読めるんですか」と感心していたが・・・・フィリップ・マーロウが好きなんですよ。


【さよなら、愛しい人】
さらば
レイモンド・チャンドラー著、早川書房、2009年刊、11年1月読破

<「BOOK」データベースより>
刑務所から出所したばかりの大男、へら鹿(ムース)マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探しに黒人街の酒場にやってきた。しかし、そこで激情に駆られ殺人を犯してしまう。偶然、現場に居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらましたマロイと女を探して紫煙たちこめる夜の酒場をさまよう。狂おしいほど一途な愛を待ち受ける哀しい結末とは?読書界に旋風を巻き起こした『ロング・グッドバイ』につづき、チャンドラーの代表作『さらば愛しき女よ』を村上春樹が新訳した話題作。

<大使寸評>
映画『チャイナタウン』が、パクリとは言わないまでも、この本をを下敷きにしていることが良くわかります。ただ、フィリップ・マーロウは、エロ話で盛り上がるジェイク・ギテスよりは上品ですね(笑)

Amazonさよなら、愛しい人


レイモンド・チャンドラーといえば、村上春樹のロング・グッドバイも良かった。


【ロング・グッドバイ】
ロング・グッドバイ

レイモンド・チャンドラー著、早川書房、2007年刊、2009年5月6日読破

<「BOOK」データベースより>
私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。が、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた…大都会の孤独と死、愛と友情を謳いあげた永遠の名作が、村上春樹の翻訳により鮮やかに甦る。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞受賞作。

<大使寸評>
ミステリーというジャンルに初めて手を出したのは、フィリップ・マーロウの魅力もあるが、村上春樹訳に惹かれたからでもある。
翻訳本は翻訳者の創作とも言われるように、翻訳者の能力、感性が作用するようですが、村上訳は原本に忠実と言われているようです。(原本を読んだわけでは、ありませんが)

Amazonロング・グッドバイ


リドリー・スコットも「未来のフィリップ・マーロウ」というアイデアに執着したようですね。
ところで、村上春樹は未来のフィリップ・マーロウともいえる『ブレードランナー』のデッカードについて、どう思っているんでしょうね。(調べてみます。)


【ブレードランナーの未来世紀】より
60年代終わりから、ヴェトナム戦争を背景に、ハリウッドでは再びアンハッピーエンドの映画が作られた。いわゆるアメリカン・ニューシネマである。ハリウッド映画が描かなかったアメリカのダークサイドを描こうとしたニューシネマは、ハリウッドが闇を描いていた40年代のフィルム・ノワールを再生した。それがスコットの愛する『チャイナタウン』であり、ファンチャーが愛する『さらば愛しき女よ』なのだ。

スコットはファンチャーの脚本の「未来のフィリップ・マーロウ」というアイデアに興奮した。彼はロマン・ポランスキー監督の「チャイナタウン」(74年)のようなフィルム・ノワールを撮りたいと思っていたからだ。

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