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zoom RSS 『単細胞にも意地がある』1

<<   作成日時 : 2018/07/08 16:44   >>

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<『単細胞にも意地がある』1>
図書館で『単細胞にも意地がある』という本を手にしたのです。
副題が「なまこのからえばり10」となっているように、シーナが書きまくっているエッセイ集のひとつであるが・・・
「外れ」がないところが渋い3割打者のようでもある♪


【単細胞にも意地がある】


椎名誠著、毎日新聞出版、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
よく考えるけど、考えすぎない。ナマコ流単細胞思考の逆襲。
【目次】
1 祭りはなるべくナゾがいい(謎のドロメ祭/爪切りハイジャッカー ほか)/2 手のひら探検隊(単細胞の研究/フィヨルドの北極海を行く ほか)/3 くたびれの時代(六月の疲労とカタルシス/拡声器国家、日本 ほか)/4 あらしの夜もいいもんだ(蚊のフリカケも悪くない/夏の盛りの暑い日に ほか)/5 飲んではいけないモノ(胃カメラを飲んできた/火星のロビンソン ほか)

<読む前の大使寸評>
副題が「なまこのからえばり10」となっているように、シーナが書きまくっているエッセイ集のひとつであるが・・・
「外れ」がないところが渋い3割打者のようでもある♪

rakuten単細胞にも意地がある



巻頭の「謎のドロメ祭」を、、見てみましょう。
p11〜15
<謎のドロメ祭> 
 この10年ほど「雑魚釣り隊」というタイやマグロよりも雑魚が大好きで大好きでしょうがないオヤジ仲間と全国各地の雑魚を求めてさすらいの旅に出る。毎月1〜2泊のキャンプ旅だ。

 3月は高知県だった。だいたいその季節に合わせて行き先を選んでいるが、3月は高知、と決まっていた。高知県がいま進めている高知をより広く深く知ってもらう「おもてなし」のキャンペーンの一環にノセてもらったのだ。高知県でも都市集中や都会への若者流出現象があり、むかし大家族だった大きな家が無人同然になっているらしい。

 そういう「お屋敷」をタダ同然で貸してくれるサービスがあるのだ。雑魚釣り隊は関東行動範囲のベースにしていろんなメンバーがいるが、今年に入って関西の仲間が「一緒にまぜてくれへんか」と言ってきた。

 わざわざ「加入お願い」という嘆願書みたいなものまで持ってきた。「そんなのいらへんがな。すぐに来たらええんや」と、我々は即座に関西弁化し、新たに関西勢4人が加わった。そいつらとの最初の合同慰霊祭じゃなかった合同釣り合宿をその高知で行なったのである。17人が集まったが、その日不参加のメンバーを合わせるといまやわしらは25人超の大所帯になる。やがて東北からも6人ほど加わることになっており、なんだか広域バカオヤジ群団の気配になってきた。
(中略)

 巨大な坂本龍馬像の前でなまめかしい半裸衣裳をつけたきれいなお姉さんらのベリーダンスなどというものを眺めつつ、明治維新とインスタンブールを同時に頭に思い浮かべながらクジラとラーメンとハンバーガーなどを交互に食っていたのであった。ほんま、時代はめっちゃインターナショナルでっせ。

 午後、「おもてなし課」の感じのいいお姉さんに誘導されるまま有名な「どろめ祭り」の会場に案内された。
 名前は聞いてはいたが我々は誰一人内容を理解していない祭りであった。

 まず「どろめ」がわからない。しかし高好感度姉さんにおしえてもろた。どろめとはイワシの稚魚のことであった。季節になるとこのあたりそれがいっぱいとれる。関東者の感覚でいえば「シラス」である。しかしそれがここでは生きて大群でやってくるのである。本日のこのまつりのとそれがどういう繋がりになるのか相変わらずわからないのだが、祭りの実態は大相撲で横綱が飲むみたいな朱塗りの大杯で大酒一升をイッキに飲む祭りなのであった。

 しかしこの日は春の大会で、本番は夏であるという。要するに春のセンバツ大会だ。お酒も半分の五合まで。それを大勢の前でイッキに飲むのである。

 参加希望者は即日その場で受け付けてくれる。「雑魚釣り隊」からも参加を」と言われ、少し考えた。我々の仲間はアホではないかと思うくらい酒飲みが多い。しかしそれは海岸焚き火キャンプの場での話で、こういう公式(?)のタタカイの場ではどうか?

 頭に浮かんだ出場者は「阿波踊りのショカツ」と「名古屋のアマノ」だった。
 二人に言いきかせる。ショカツは徳島出身で、阿波踊りをしながら我々のアジトである新宿の居酒屋にやってきたので面白いやつ、とスカウトされた。天野は推定125キロのスモウトリ型巨漢。

 前々から聞いてはいたが高知にはハチキンと呼ばれるめっぽういい女がめっぽう酒が強く、男もかなわないという。
 その日の参加者がそのとりだった。男も女も大杯の五合を平均15秒ぐらいで見事に飲み干す。いやはやびっくりした。

 やがて招待選手の先陣、わがチームのショカツが命じたとおり阿波踊りをしながら舞台に出た。そしてやつはちゃんと飲み干した。
 しかし15秒前後だった。数人来ていた芸者さんのうち源氏名「金魚さん」があでやかに登場し、堂々たる色っぽさをふりまきながらなんと5.6秒で飲み干した。

 割れんばかり拍手拍手。数人おいてわが隊の代表、天野の番になった。
(中略)
 タイム5.1秒だった。堂々第1位。会場はスタンディングオベーションだ。
 あとで聞いたら、口の幅と大杯に酒を流しこむ流量幅の調整をしていたらしい。おー! なんというカシコサ!焦って口の端からこぼすと減点になるのだ。


ウン この広域バカオヤジ群団は、即座に関西弁化できるのがいいではないか♪

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