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zoom RSS 『気になる日本語』1

<<   作成日時 : 2018/03/04 22:49   >>

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<『気になる日本語』1>
図書館で『気になる日本語』という本を、手にしたのです。
目次を見ると「気になる日本語」もさることながら、クリント・イーストウッドとか映画「ゴールデンスランバー」が出て来るのがいかにも小林信彦ふうで、ええでぇ♪


【気になる日本語】
気になる

小林信彦著、文藝春秋、2011年刊

<「BOOK」データベース>より
アマチュアの時代はこまったものだー徹底した個人主義を守りつつ、世間にきっぱり物申す。映画の話題も満載。「週刊文春」好評連載単行本化第13弾。

<読む前の大使寸評>
目次を見ると「気になる日本語」もさることながら、クリント・イーストウッドとか映画「ゴールデンスランバー」が出て来るのがいかにも小林信彦ふうで、ええでぇ♪

rakuten気になる日本語


このところ、エキゾティックな満州、上海など気になるのだが・・・
このエッセイに<スロウ・ボート・トゥ・チャイナ>という歌が出ているので、見てみましょう。
p59〜62
<29年ぶりの「上海バンスキング」> 
 29年ぶりで「上海バンスキング」を観た。
 1979年初演のこの音楽劇は大変な評判になり、ぼくが観たいと思ったときは、もう切符が手に入らなかった。
 まえに書いたことがあるが、当時はぼく自身がバンスキング(借金の王様)であって、2年後にようやく、観ることができた。

 1981年5月31日。銀座の博品館劇場でのラク日(終わりの日)である。カーッとしてしまって、その夜、眠れなかった。その時も、切符の入手は困難だったのである。

<スロウ・ボート・トゥ・チャイナ>という歌の<チャイナ>とは天国のことだと片岡義男さんに教えられたことがある。
「上海バンスキング」もまた、バンドマンたちが上海へ行けばいい収入があり、女、バクチ、酒となんでもありだと思い込んでいた時代の話である。

 舞台は昭和11年初夏に始まる。バンドマン波多野(串田和美)は鶴見花月園の社長令嬢正岡まどか(吉田日出子)をつれて上海に上陸する。バクマツことバクチ好きの松本(笹野高史)の顔を見て、すぐにマルセイユに向かうと称しているが、波多野は実は上海にとどまるつもりだ。

 中国女、麻薬、ギャンブルがうず巻いていて魔都と称された上海。バンドマンたちにとっては理想の世界であったが、花月園の娘で男たちのマドンナであるまどかにとってはどうか?

 昭和11年から敗戦までといえば、ぼくの幼年時代から中学1年までで、どういう時代かは、あいまいに、またははっきりと覚えているのである。芝居の中ではいちいち説明されないが、ダンスホールが閉鎖され、バンドマンたちが劇場の実演に流れたのを、この目で観ている。エノケンも灰田勝彦も「エノケンの南進日本」なんてショウで、時代を乗りきろうとして、満足しないで終っている。時は昭和15年秋。「上海バンスキング」の中でいえば、孤独なマドンナにひそかな思いを寄せる白井大尉(大森博史)がソ満国境行きを告白するころである。

 「上海バンスキング」は、もう一度、観たい・・・などと、かつて書いたにもかかわらず、ぼくは果たせなかった。なんとかヒマなし、ということもあるが、いつでも観られると思っていたふしがある。だから、1994年をもって上演を封じる、と聞いたときは驚いた。
(中略)

 まず台本だが、、当時流行の<実験のための実験、反ストーリー主義>にさからった、大衆性を充分に持った台本(斎藤憐)がなかったら、この世界は成立しない。
 さらに、<バンドが入っている>のではなく、役者たちがみずから楽器を演奏するから、舞台に厚みが出て、説得力を増す。今回はずいぶん空白があったわけだが、そうは思わせない。

 もっとも、ぼくは技術的なことはわからない。29年前に、元ジャズマンのある人にただしたところ、
「あの演奏はコーニーなところが良いので、戦前の日本のジャズはああいうところがあったのですよ」
 と教えられた。
 コーニーとは、古めかしい、とか、セコい、という意味だが、これは決して舞台の出来に否定的なのではなく、当時の日本人の演奏水準の話である。

 ぼくは戦前の浅草、丸の内でのタップ混じりの演奏、それから戦後の、米軍進駐のおかげで(?)レベルの上がった演奏を聞いているのだが、芝居の中の男たちも、自分たちのジャズはインチキくさいと考えており、スイングがビーバップに変わっているアメリカのレコードにショックを受ける場面があるが、ここらをさらっと演出しているのが良い。

 29年前、ぼくは失礼なことを書いている。
 <吉田日出子を別にすれば、訳者の演技のレベルは決して高くない。彼女が出ない場面は明瞭にダレるのである>
 
 まあ、これは本音だったが、小日向文世、大森博史といった人たちも当時はまだおとなしく、もっといくらでもやれるのにと思ったのが、バクマツ役の笹野高史である。喜劇好きのわれわれは「第二のエノさまなのに」と、実は語っていたのだ。
 笹野高史は30を出たばかりのはずだったが、動きが老けていた。だから、年齢が不詳だった。

スロウボート

なるほど、<スロウ・ボート・トゥ・チャイナ>という歌の<チャイナ>とは天国のことだったのか♪
この歌のメロディーは知らないが、暇な大使は“『中国行きのスロウ・ボート』がつなぐ輪”としてフォローしていたのです。
ちなみに、村上春樹はこの曲に、死の気配を感じたそうだが・・・この辺りが作家的感性なのか?(大使、深入りし過ぎでは?)

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