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zoom RSS 『小説家のための人生相談』2

<<   作成日時 : 2018/02/27 08:55   >>

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<『小説家のための人生相談』2>
図書館で『小説家のための人生相談』という本を、手にしたのです。
暇なので小説でも書いてみるかと目論む大使にとって・・・
この本はなかなかのハウツー本になっているようです♪



【小説家のための人生相談】
小説

阿部和重著、朝日新聞出版、2011年刊

<「BOOK」データベース>より
角田光代、江國香織、川上未映子、金原ひとみ、朝吹真理子、綿矢りさ、加藤千恵、島本理生、川上弘美、桐野夏生…小説家にまつわる秘め事を、ぜんぶ明かしてしまいます。

<読む前の大使寸評>
暇なので小説でも書いてみるかと目論む大使にとって・・・
この本はなかなかのハウツー本になっているようです♪

rakuten小説家のための人生相談


阿部より年上の桐野との対談ってか・・・なんか怖いような(笑)
p242〜246
<近頃、ビビっとこないのです:桐野夏生> 
桐野:実にきちっとした話し方で進められるんですね。雑誌掲載時にかなり書き直していらっしゃるのかと思っていました。

阿部:いえ、だいたい毎回こんな調子です。しかし今日はすごくやりにくいな!(笑)

桐野:どうして?

阿部:僕のほうがすべてを見透かされているような感じがしておりまして。

桐野:そんな。どうぞお助けくださいませ(笑)。

阿部:では、早速ご相談の内容に入りますが、まず「ビビっとこない」という事態の具体的なエピソードをお書きですね。

桐野:そこに書いたソ・ジソブだけでなく、たとえば東方神起もたしかにかわいいと思うけど「いいわね!」とはならない。

阿部:東方神起は二人組になったんでしたっけ。それはともかく、僕はこのソ・ジソブという人を知らないんですが、韓国の若手の俳優ですか?

桐野:そうです。ソニーのカメラのコマーシャルに出ている、なかなかいい男ですよ。阿部さんもご覧になりますか?

阿部:いまなにかお持ちですか? 出た! iPadを持ち歩いていらっしゃるんですね。

桐野:たまに便利かなと思って。あ、でも入ってなかった(笑)。検索は面倒くさいです。

阿部:では、ソ・ジソブの写真はこちらで参考資料を用意するとして(笑)、そんないい男なのにビビっとこないんですか。

桐野:人だけでなく、ほしいものもなかなか見つからない。物欲も漠然としてしまっています。

阿部:惰性で買い物している?

桐野:そうです。こういう仕事なので「いつも同じ格好をしている」と言われるのがいやでときどき洋服を買うのですが、これといったものがない。買い物自体は好きなので張り切って歩きまわっているのに「なぜ?」と思うほど。
(中略)

阿部:では、最後にビビっときたのはなんですか? 対象はものでも人でもいいです。

桐野:昔は、親を殺してでもほしいものがいろいろあったけれど、最近はあまりない。でも、もっともそれに近かったのはルーカス・グローバーというぷろゴルファーかな。私はPGAツアーを見るのが好きなのですが、その人は無名の選手ながらわりとメジャーな大会で優勝したんです。

 たしか2009年の全米オープン。あちらのツアーは、18ホールが終って優勝が決まると、そこで待っていた奥さんや子供と抱擁する。このとき奥さんを見ることも楽しみのひとつなんです。たいていみんな金髪でモデルタイプの美人なんですよ。

阿部:タイガー・ウッズの前の奥さんのエレンさんみたいな?

桐野:そうそう。ところが、ルーカス・グローバーを待っていた奥さんはやや太めで、モデル風ではなかった。しかもグレーのトップスにスカーフ、というゴルフ場にはそぐわない格好をし、さらに、抱き合ったときに脇の下に汗染みがだあーっと見えて、どきっとした。

阿部: ちょっと生な感じが・・・。

桐野:そのときに私はいいなっと思ったんです。ルーカスはツアーの世界に入ればいくらでもいい女がいたのに、きっとハイスクール時代に付き合っていた人と結婚しちゃったんだなと思ったの。

阿部:ずるずると流されてきた人物像が見えたわけですね。
桐野:しかも、奥さんはまあまあかわいいし、汗染みにはなったけれどもおしゃれも頑張っているし、今夜あたりは黒い下着なんかつけてルーカスを困らせるんだろうな、と。

阿部: そんな妄想まで(笑)。

桐野:ルーカスも内心やれやれと思いながらも、そんな妻がすこしかわいく思えて、結局は妻のいいなりになるに違いない。そこまで想像したら、急にファンになっちゃった。つまり最近の私は「ビビっとくる」ために物語が必要になってきたわけです。

阿部: なるほど、かなり入り組んでいますね。いわゆるコンテキスト=物語的な文脈が、「ビビっとくる」ことに不可欠なスイッチになってしまったと。

桐野:しかもディテールで強化された物語でなくては駄目。だからなかなかビビっとこないのは、加齢のせいもあるのかもしれないけれど、作家としての職業病かもと思い始めています。

この対談の40日後に東日本大震災が起きて、桐野さんはもう、ビビっとこないどころか、言葉も信じられない。この先、どんな時代が訪れるかを考えるしかないと述べていました。

『小説家のための人生相談』1:川上弘美

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