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zoom RSS 『アトリエ会議』3

<<   作成日時 : 2018/01/09 21:26   >>

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<『アトリエ会議』3>
図書館で『アトリエ会議』という本を、手にしたのです。
おお 横尾忠則が作家たちと対談していて、面白そうである・・・
わりと気楽な、そしてクリエイティブな会議のようです。


【アトリエ会議】
会議

横尾忠則×磯崎憲一郎×保坂和志著、河出書房新社、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
アトリエの空気に導かれ、画家と作家のおしゃべりは溢れ出し私たちはいつしか“創造”の秘密に出会う。“奇蹟の時間”へようこそ。

<読む前の大使寸評>
おお 横尾忠則が作家たちと対談していて、面白そうである・・・
わりと気楽な、そしてクリエイティブな会議のようです。

rakutenアトリエ会議

Y字路Y字路

対談「鯛焼となまくら四つと代表作のはなし」の一部を、見てみましょう。
p203〜207
<鯛焼となまくら四つと代表作のはなし> 
横尾:3回目にやったときは、黒い四角がわざとらしく見えたんです。それで慌てて隣に青い空間と猫を描いた。でも黒をやらないとそれは出てこないですよ。黒を外してしまったら下の風景だけになってしまって、もぬけの殻の絵に見える。黒は事件みたいなものですよ。訳のわからないものを起こす。それによって次の何かが起こる。次の何かとは、その絵でいえば猫と青い空間なんですよね。

磯崎:あと、空に鳥みたいなモチーフを描き加えたものもありましたよね?

横尾:それは空の空間に何か落書きをしたかったんです。一筆画ってあるじゃないですか。やっているうちに鳥に見えてきた。鳥がYESって言っているけど、その下に何か文字があったんです。それに対してYESって返事をしているんだけど、鳥の下地に何を描いたか忘れちゃったな。磯崎さんはそういう変なものばかり目をつけているよね(笑)。

磯崎:そんなことないですよ。

横尾:いや、つまり絵画じゃないものばかりに目をつけてる。

磯崎:ああ。バットマンとかね。

横尾:黒枠とか。そんなもの訊いてくれるなというものばかり、目をつける。そこはやっぱり小説家だよ。フリーになってよかった(笑)。

磯崎:(笑)。

横尾:最初のほうは、そういうミステリアスなものがないでしょう。もしかしたら伏線みたいなものはあるかもしれないけどね。たとえば四角い真っ白な壁とかさ。そういうものがああいう黒になったのかもしれないよね。

保坂:Y字路シリーズで思ったのは、Y字路でありさえすれば何でもよくなってきているわけですよね。でもだからといってY字路がなかったらそれができないわけです。Y字路をつかってY字路じゃないものをどんどんやっているんだけど、でもY字路があるからそれができている。それが自分の小説の書き方とすごく似ている感じがした。

横尾:そこが僕のポイントかもしれない。今の説明を聞いていてなるほどと思ったな。本当にY字路でなくたってよくなってくるんですよ。前の作品を見ていないとY字路とは言えないものもたくさんあるからね。

保坂:自分でも『未明の闘争』を書きながら、これは長篇の中で書いているから書いているけど、これだけを取り出して短篇を書こうと思うと書けない、そう思いながら書いていました。長篇と短篇は何が違うんだろうと。「長篇の中にこんなものが入ったら居心地が悪いのにどうしてあるんですか?」と訊かれても僕は答えられないんだけど、でもこの流れでこれが出たことは間違いない。

横尾:出てきたものが以降の文章の流れを起こすための何かになることはないんですか。

保坂:バラバラといえばバラバラだし、繋がっているといえば繋がっていますね。

横尾:道を歩いていると目の前にお地蔵さんがあった。だけどそこを通り過ぎていく。通り過ぎながら、お地蔵さんがひどく気になっている。そういうことですか。ちょっと違う喩えかな(笑)。お地蔵さんなんて変じゃない? 成城にはないけどさ、どこかにお地蔵さんがあったら気になりますよ。それが何なのかというのは、今の保坂さんの「何なのか」とちょっと近いんじゃないかな。

保坂:まさにY字路を描いていると、Y字路のことばかり考えますよね。道を歩いていてY字路に出会うと、「あ、Y字路だ」と思いますよね。

横尾:うん。

保坂:そういう気持の状態にあるということが大事なんですよね。

横尾:よく車の運転をしている人が僕のY字路を見た後で、Y字路が気になって運転が危ないという人がいる。

保坂:教えたくてしょうがないんだ。

横尾:でも僕がY字路が好きかというと、好きじゃないんだ(笑)絵に描くときのモチーフとしては好きだけど、実際にY字路を見て「おお、Y字路だ!」と喜んだり万歳したりはしない。

保坂:磯崎憲一郎がデビューしたのが2007年で、その時期に初めて横尾さんに会ったんですけど、「東松原にすごくいいY字路があるんです」と言ったら、そのときは横尾さん、目が輝いたんですよ(笑)。

横尾:あの頃はY字路にはまっていた頃だから、目を輝かせたかもしれない(笑)。

磯崎:ハワイまでY字路を見に行ったりもされていましたよね。

横尾:でも一つも見つからなかった。ハワイみたいなだだっ広い空間には、Y字路は必用ないんですよ。日本みたいに狭い土地にはY字路が自然にできてくるわけ。もともと農道からできたものだから。


『アトリエ会議』1:椅子とアングラとアホのはなし
『アトリエ会議』2:椅子とアングラとアホのはなし(続き)

この本も横尾忠則の世界R2に収めておきます。

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