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zoom RSS 個人的言語学12-R2 B

<<   作成日時 : 2017/10/07 00:41   >>

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<個人的言語学12-R2>  
異邦、異邦人に対する興味、あこがれがこうじてくると、その言語に目が向けられる・・・・・
ということで、方言とか言語とかについて集めてみます。
最近は仕事の関係もあり韓国語にはまって、おります。(退職して6年たちましたが)

・多言語のスイス
・『メッセージ』を公開初日に観た
・英語教育で先行する韓国では
・上橋さんの英語習得エピソード

ヒエログリフ
12-R2:「多言語のスイス」を追記
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個人的言語学11>目次
・天才的なマルチ・リンガル
・紙の動物園
・あやしい日本語学校
・街場の文体論
・世界の文字とことば
・活発化する機械翻訳

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個人的言語学10>目次

・おっとりと論じよう
・日本語に生まれて
・日本語は亡びるのか?
・無理筋のハングル普及
・愛と日本語の惑乱
・漢字廃止で混乱する韓国
・Jブンガク

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個人的言語学9>目次
・漢字をめぐる不毛な論争
・必死のパッチ
・第二外国語の流行り廃れ
・言語表現法講義
・137億年の物語2
・絶滅寸前の満州語

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個人的言語学8>目次
・文字を持っていた突厥帝国
・ベトナム語の悲哀
・外国語の記憶
・なぜ日本人は日本語が話せるのか
・『日本語は生きのびるか―米中日の文化史的三角関係』
・「カラカラ」を観た
・敵性米語について

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個人的言語学7>目次

・サイズと話し言葉
・関西人の話法
・関西弁強化月間みたいに
・全国アホ・バカ分布図
・漢字文化圏の成り立ちについて
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個人的言語学6>目次
・既に漢字文化圏
・「日本隠し」を続ける意地はすごいけど
・『海角七号』で日本語で歌われた「野ばら」
・漢字文化圏あれこれ

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個人的言語学5>目次
・10年後に食える仕事、食えない仕事
・英語や中国語より人生に役立つ言語を学ぼう
・翻訳とは憑依することである
・今日から始まる「100分de名著・徒然草」
・「実戦・世界言語紀行」2
・「日本語を書く部屋」
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個人的言語学4>目次
・「実戦・世界言語紀行」1
・泉州弁と河内弁の違い
・文字を得るということ(工事中)
・「すごっ」 ツッコミ語
・つれづれなるままに「徒然草」
・英語が嫌いな人にお奨めの本です

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個人的言語学3>目次
・「心臓に毛が生えている理由」
・漢字廃止で韓国に何が起きたか
・アジアの共通言語
・北方朝鮮族の女に
・孔子批判
・よくわからないけど

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個人的言語学2>目次
・関西弁の通訳
・英語公用化と絶滅危惧言語
・漢字物語
・リンガ・フランカ教育
・関西弁へのこだわり
・助詞(テニヲハ)がリエゾンする
・初等学校漢字教育反対汎国民委員会
・漢字文化圏の再興
・「日本辺境論」を読んだところですが
・exite翻訳のお手並み
・横尾さんのもの忘れ
・こんなの 序の口です
・カペでコピ(個人的ハングル講座 その3)工事中
・良質なハングル入門書
・英語が出来て当たり前か?
・現存する唯一の表意文字
・日本語を愛する者の心の叫び

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個人的言語学1>目次
・ぼっけえ きょうてえ
・「ちりとてちん」が ええな〜
・ガラオケ・・・なんじゃそれ?
・韓国人の英語力
・呉音が好き
・ドングリ国の公用語
・野ばら
・カペでコピ(個人的ハングル講座 その2)
・カペでコピ(個人的ハングル講座 その1)
・泥縄式英会話術
・韓国のおさらい
・Yanさんの方言変換Proxyサーバ
・3都の関西弁 
・『河内弁基礎講座』文法編
・全国方言コンバータ 
・コンバータあれこれ
・スウェーデン語とノルウェー語 
・ラジオ日本
 
・アイヌ語ラジオ講座 
・excite翻訳のお手並み
・日本語あれこれ
・英語になった日本語のリスト
・バスク語 
・イディシ語 なに?  
・ムバンドウ語 なに? 
・アイルランド語とブルトン語 
・カタラン語



<多言語のスイス>
池澤夏樹著『セーヌの川辺』という本で、多言語のスイスが語られているので、見てみましょう。
p33〜36
<クリスマス、EUと多言語社会、コープランド、ブルギニヨン> 
 言葉の違う人々が一つの国を形成して、その状態が何百年も安定している。どうしてそんなことが可能なのかと考え込むのは、ぼくが日本人であるからかもしれない。日本という国は言語の面において格別に統一性が高い。日本語以外の言語がほとんど使われていない。それが国家意識の中心にあるから、スイスのような多言語の国の形が理解しにくい。

 どうしてスイスはこういうことになったのだろう。まず考えられるのは、地理的な条件が国の形態を決めたということ。ともかく山である。フランスから東に行っても、ドイツから南に、オーストリアから西に、イタリアから北に行っても、山を登ったところがスイスだ。どこの領土にもならずに残された地に山に登って辿り着いた人々が、背後に残してきた言語圏の言葉を保ったまま国家を形成した。

 彼らは互いの出自が異なることを決して忘れず、しかし一国でまとまることの利もよく承知していて、あのような国を作った。一人の王の下に結束はしない。一つの言語に統一もしない。カントンは地方自治体ではなく準主権国家であり、その連邦がスイスという国なのだ。直接民主主義も民兵的な国民皆兵もこの国家形態に沿って作られた制度であるのだろう。利の方は世界第5位の国民所得がよく証明している。

 ヨーロッパに住んでいるとたくさんの言語にさらされる。
 テレビを買えばマニュアルは数ヶ国語で書いてあるし、長距離列車の中のアナウンスも、フランス語とドイツ語と英語が次々に聞こえる。看板など仏・英・独・伊・西あたりは見ればわかる、と思うけれど、スペイン語とポルトガル語の違いはむずかしい。

 耳で聞く場合はいよいよわからない。時々頼むタクシーの運転手が携帯電話で友人と喋っていた。終ってから「スペイン語?」と聞いたら「ポルトガル語」という答えが返ってきた。ぼくのフランス語の教師も父母が共にイベリア半島の出身で、自分はフランス生まれ。語学が好きでよく勉強したからラテン系の言葉はたいていわかると言っていた(その代わりなのか、何か別に理由があるのか、英語は一切話さない)。

 こういう環境で、自分の母語以外にも世界にはたくさんの言葉があることを生活の中でいやでも知らされる。それだけで外語が身につくわけではないが、なにかと耳や目にしていればそれを学ぼうという促しにはなる。フランス人のほぼ半分はフランス語しか使わないが、40%は英語を、16%はスペイン語を、8.5%はドイツ語を、6%はイタリア語を理解できるという。

 こんなこっとが可能な理由の一つに、言語どおしが近縁で、さほど努力を要さずとも習得できるということが挙げられるだろう。少なくともラテン系の言葉の間ではまちがいなくそう言えるし、オランダ語とドイツ語も方言を介すれば連続的につながっているらしい。ラテン系とゲルマン系の間にはある程度の違いがあるけれど、文法や発音はともかく語彙はヨーロッパ全体で共通するものが多い。生活語は違っても抽象語は少し綴りが違うだけで実際には同じ。

 先にぼくは外語というあまり使われない言葉を敢えて使った。日本の辞書では外語とは「外国の言葉。外国語」ということになっている。しかしここまでの話でわかるとおり、この定義は正確ではない。つまり、言語を論じる時に国を介在させると現実に即さなくなる場合が多いのだ。

 スイス人にとって母国語とは何か? 憲法で認められた先の四つの言葉すべてを指すのか? 大事なのは人生の最初に習得し、日常最も多く使っている言葉、すなわち母語である。同じようにして、母語でない言葉もまた外の国の言葉とは限らない。
 こう考えてくると、非母語、二次的に習得しなければならない言葉、は自国の言葉であっても外国語ではないわけだから外語と呼ぶべきではないかと思うのだ。

 すべては一国に一言語という日本特有の事情から生まれた誤解なのだろう。日本語は孤立性が高い。似たような言葉が近隣のどこにもない。だから、日本人にとっては母国語と外国語の間の溝がとても広くて深く、他の言語はすべて遠いものに思われる。その結果、母語と母国語は重なっている。地理的に島国である以上に日本は言語的に島国である。

 ヨーロッパで日本文化について話す時、ぼくは、日本語と中国語はフランス語とアラビア語くらい離れているという説明から始めることにいている。

ウン スイスという国は、日本とは対極にあることがよく分かりました。


【セーヌの川辺】
セーヌ

池澤夏樹著、集英社、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
フランス・パリ郊外に位置するフォンテーヌブローに移り住んで一年。著者はエッフェル塔と東京タワーを比較しながら理想の国家のあり方を模索。電力の75%を原子力に頼るフランスでエネルギー問題を考え、サッカーW杯で起こったジダンの頭突きからナショナリズムに思いを巡らす。海外に暮らし、相対的な視点で捉えることで浮かび上がってくる日本のかたちを鮮やかに綴るエッセイ集。

<読む前の大使寸評>
目次を見ると、全篇に亘ってヨーロッパや多言語のエッセイである。ちょっと気が重くなるが・・・読んでみるか。
なお、借りたのは、2008年刊のハードカバーでした。

rakutenセーヌの川辺




<『メッセージ』を公開初日に観た>
昨日は『メッセージ』を観てきたが、公開初日に劇場で観たといえば…
2013年9月20日鑑賞の『エリジウム』以来のことで、大使の入れ込み具合もわかるので、おま♪

ある日、エイリアンの宇宙船が、忽然として世界各地に12隻(北海道に1隻)も現れたのです。
地球に来た目的が分からない状況が続いたので、疑心暗鬼に駆られ、商品買い溜めや強奪が起きたり、株価も暴落し・・・
言語学者のヒロインが(軍の指揮下ではあるが)エイリアンとの意思疎通を図る作戦の最前線に立つわけです。

エイリアンが駆使する表意文字を解明し会話を試みるという、ガチの言語学のお話にもなっていて・・・大使としては興味深い作品でした。

文字表意文字

ところで…
この映画に、宇宙戦争能力を過信するアホな人民解放軍の将軍が出てくるのです。
彼の慢心によって、あわやエイリアンと開戦寸前の危機一髪の状況に陥るが・・・・
ヒロインが、そのアホを電話で説得して、事なきを得るわけでした。

映画制作陣の人民解放軍に対する冷めた目線が感じられるが・・・・
(映画評としては瑣末なことかもしれないが)このあたりも大使は高く評価するわけです。


【メッセージ】
メッセージ

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、2016年、米制作

<Movie Walker作品情報>より
SFファンから絶大な支持を受けるテッド・チャンの短編小説を映画化し、第89回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、音響編集賞に輝いたSFドラマ。突然、地球に襲来した異星人との交流を通して言語学者が娘の喪失から立ち直っていく姿が描かれる。主人公の言語学者をアカデミー賞では常連の演技派エイミー・アダムスが演じる。

<観るまえの大使寸評>
言語学とSF映画という大使のツボが二つかぶると・・・期待はいや増すのでおます♪

Movie Walkerメッセージ




<英語教育で先行する韓国では>
英語教育で先行する韓国では、韓国語に支障が出てきたそうです。
・・・もって、「他山の石」とすべきなんでしょうね。


2017-05-07英語の早期教育で韓国語に支障、巻き舌・語順矯正する子ども教室盛んより
 英語幼稚園を卒園し、小学校に入ったばかりの子どもに教師たちも頭を痛めている。ソウル市内のある私立小学校で1年生の担任をしているキム先生(28)は「クラスの半数以上が英語幼稚園の卒園者で、そのうち3−4人は韓国語の聞き取りができず、授業についてこられない。子どもたちは『pink(ピンク)』は分かるが、韓国語の『プンホンセク(薄紅色)』は分からないし、好きな昆虫を聞くと『ladybug(てんとう虫)』と英語で答えられても、韓国語の『ムーダンボルレ(同)』が何であるかは知らない」と言った。

 さらに、キム先生は「『自分の考えを言ってみて』と言うと、外国人のように「Um ...」と言いながら言葉に詰まる子も多い」と語った。小学2年生の男の子がいる主婦チャンさん(36)は「保護者会に先月行ったところ、うちの子が『Oh、my god(オー・マイ・ゴッド)』と英語の感嘆詞をよく使うので、ほかの子までまねするようになったと苦情を言われた。今、スピーチ教室を探しているところだ」と語った。

 梨花女子大学幼児教育科のキム・スンファン教授は「母国語もしっかり身についていない幼児期に外国語を過度に教育すると、子どもが混乱して両方ともきちんと話せなくなる。母国語の語彙や文の構造に十分慣れていないと、将来的にも上級の英語は話せない」と注意を促した。




<上橋さんの英語習得エピソード>
上橋さんの英語習得エピソードを、見てみましょう。
英語が苦手といいながら・・・かなりの熟練者でんがな♪
p58〜61
<パフよ、ふり向いて>
 ちなみに、その町では1本の通り沿いに銀行、郵便局、ホテル、商店がすべて並んでいて、一度知ってしまえば、いかに方向音痴の私でも、二度と迷うことはなかったのですが、そのアボリジニ女性は、私と行き会うたびに、にやっと笑って「バァ〜ンク!」と言うのでありました。

 そんな状況で、あっちで笑われ、こっちで困られしながら、一月、二月と経ち、ある夜、ふっと、とても奇妙なことに気づきました。その日聞き取った、アボリジニの友人たちの様々な話をノートにまとめていると、彼女らが日本語で話していたような錯覚に襲われたのです。

 「hang on」とか「so what?」のような、しょっちゅう耳にする言葉が、「ちょっと待って」「だから、なに?」と言っていたように、頭に浮かんでくるのです。
 いちいち訳そうと思わなくても、フレーズ全体のだいたいの意味が、頭の中に自然に入ってくる感覚が生じたのも、この頃でした。

 あ、これが、英語耳っていうものなのか! やったぞ、私もついに、英語耳を手に入れたんだ! と、小躍りして喜んだのですが、しかし、多少聞き取ることができるようになっても、相変わらず、うまく話すことはできず、聞く能力と話す能力は、もしかして、脳の中では異なる部分が分担しているのかな、などと思ったものです。
 聞く方でも、RとLの発音の聞き分けは難しくて、いまでも聞き分ける自信がありません。

 牧場で働いていた経験のあるアボリジニの男性に、小年時代の仕事について聞き取りをしていたとき、彼が話していることがまったく分からず、困惑したことがありました。

彼「いいか?まず、ウォルを、金網のベッドみたいなやつに載せるんだ」
私(ウォル?ウォルってなんだろう?ああ、「wall(壁)」かな? へえ、牧場なのに解体作業手伝わされてたのかな)
彼「ウォルには泥がついているから、それを、その台の上で落とすんだ」
私(あ、やっぱり解体作業だ。壁の泥を落とすんだな!)
彼「ウォルには、首の部分と腹の部分があるだろう?」
私(???)
彼「まず、首の部分をだな・・・」

 そこまでくると、訳分からん状態が局限に達したので、私は、ちょっと待って、と彼を遮って、壁の所に行き、
 「この壁の、どのあたりを首って呼ぶの?腹は、このあたり?」
 と、さすってみせると、彼はしばし、ぽかん、と、私を見ていましたが、やがて、ぶわっと吹き出して、爆笑し、

 「おれは壁(wall)の話なんかしてねぇよ! 羊毛(wool)の話をしてんだよ!」
 と、言ったのでした。

 いまも英語は大の苦手ですが、それでも、長い間、聞き取り調査をするうちに、アボリジニ特有の話し方にも随分と慣れて、さすがに、羊毛をと壁と間違えるほど、ひどい失敗はしなくなりました。


異国での人類学調査って、つまり聞き取り調査なんだが・・・・
おぼつかない英語で挑戦した上橋さんの蛮勇が、すごい♪

【明日は、いずこの空の下】
明日

上橋菜穂子著、講談社、2009年刊

<「BOOK」データベース>より
17歳の夏、初めて旅したイギリスとフランス、フィールドワークで訪れた沖縄やオーストラリア。そして海外旅行で訪れた国々…物語が芽吹く土壌となった旅のエッセイ。国際アンデルセン賞受賞記念出版!

<読む前の大使寸評>
獣の奏者や精霊の守り人の著者ということもさることながら・・・
大使の場合、オーストラリアのアボリジニとの交流のエピソードが興味深いのです。

rakuten明日は、いずこの空の下




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