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zoom RSS 『杉浦日向子の食・道・楽』

<<   作成日時 : 2017/08/13 07:11   >>

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<『杉浦日向子の食・道・楽』>
図書館で『杉浦日向子の食・道・楽』という本を、手にしたのです。
おお 杉浦さんの本ではないか…
最後のエッセイ集とのことで、心して読むとしよう♪

なお、借りたのは2006年刊のハードカバーでした。



【杉浦日向子の食・道・楽】
杉浦

杉浦日向子著、新潮社、2009年刊

<「BOOK」データベース>より
テレビ番組の解説でもおなじみ、着物姿も粋な、稀代の絵師にして時代考証家、「江戸からタイムスリップした」現代の風流人・杉浦日向子の人柄と心意気を映す最後のエッセイ集。命をつなぐ食をめぐる話、人生を彩る酒の話題、大切にしていた憩いのひとときを思いをこめて綴る。懐かしい作品制作風景、単行本未収録の漫画のひとコマ、愛用の着物、酒器、小物の口絵写真、作品リストも収録。

<読む前の大使寸評>
おお 杉浦さんの本ではないか…
最後のエッセイ集とのことで、心して読むとしよう♪

rakuten杉浦日向子の食・道・楽


お酒の呑み方を、見てみましょう。
p111〜113
<おいしいお酒、ありがとう> 
 なんでこんなに酒が好きなんだろう。酒が、ほんとうにうまいなあ、と思ったのは、30を過ぎてからのこと。自分の意思で、店を選び、もちろん身銭で、手酌で、ひとり、たしなむようになってからのこと。

 酒が、ほんとうにたのしいなあ、と思ったのは、40代になってからのこと。呑みたい酒と場所を、TPOにあわせて、ぴたりと、使い分けできるようになってからのこと。

 それ以降は、接待の酒は、極力辞退。どんなに旨い秘蔵地酒を、眼前にちらつかせられようとも、またの機会に。どうしても、断りきれないギリギリの義理縛りには、適量の二割を、おしめりにいただく。

 友人との割り勘会には、陽気なおしゃべりを肴に、五割がた呑む。自前で、外食のときには七割がた呑む。いずれのときにも、適量までの残りは、自宅で、ゆっくり、しっかり、呑む。

 酔って帰宅するのは、ものすごく億劫だ。ことに、すっかり暗くなってから女ひとり、ふらついて夜道を歩くのは、辛気くさい。それがハイヒールだったら、壊れたメトロノームのようで不気味だ。夜更けて、酒臭い息の、もつれた舌で、タクシーの運転手さんに、行き先を告げるのは、もっとずっと恥ずかしい。

 怪しい物体になる前に、酔わずに帰る。これは、その日のコンディションにおける、自身の適量を、いつでも適確に計れるという、酒呑みを自認する者の、唯一無二のプライドである。

 へべれけになるやつは、酒呑みのアマチュアだ。酒と対等ではない。酒にもてあそばれているだけだ。おおばかやろう。
 とはいっても、そんなのは、単なる理想で、いざ、酔っ払っちゃえば、プライドもアマチュアもへったくれもない。ネイキッドなむき身の、ぐにゅぐにゅのアメーバ状態で、大切な時間を、むさむさと止めどなく食んで行くのだ。なんで酔っ払っちゃうんだろう。けど、酔わないなら、呑まないほうがいい。もったいない。呑んで酔わないなんて、酒に失礼だ。酒の神様の罰が当る。

 呑まなければ、もっと仕事ができるし、お金もたまる。たぶんそうなんだろう。ベッドにもたれ、ゆるり、適量を満たしながら、なんてことのない1日に、感謝して、ほほ笑んでいる。間に合わなかった仕事、ごめんなさい、おいしいお酒、ありがとう。今日も、ちゃんと酔えて、よかった。あした間に合うね、きっと。


この本も杉浦日向子アンソロジーR2に収めておきます。

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