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zoom RSS 『空母「蒼龍」とともに』

<<   作成日時 : 2017/08/13 01:35   >>

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<『空母「蒼龍」とともに』>
図書館で『空母「蒼龍」とともに』という本を、手にしたのです。
著者の兵歴は飛行機整備兵というのが…シブいのです。
それにしても、84歳で一気呵成にこの本を著わした記憶力と熱意がすごい♪



【空母「蒼龍」とともに】
蒼龍

池田清夫著、津軽書房、2001年刊

<「BOOK」データベース>より
飛行機整備兵として真珠湾攻撃からミッドウェー海戦へ。大海原を漂流六時間無事帰還。海中に消えた「蒼龍」を見送り刻みつけた記憶。八十四歳にして初めて一気に書き下ろした己が人生。

<読む前の大使寸評>
著者の兵歴は飛行機整備兵というのが…シブいのです。
それにしても、84歳で一気呵成にこの本を著わした記憶力と熱意がすごい♪

amazon空母「蒼龍」とともに


この本の語り口を、ちょっとだけ見てみましょう。
p78〜82
<真珠湾攻撃> 
 1年8ヶ月の陸上生活をして、再び母艦「蒼龍」に乗るのだ。また前にいた戦闘機隊ならいい等と考えながら、鹿児島県の笠之原基地まで汽車の一人旅でたどり着いたら、上空は訓練機の爆音で賑やかだ。懐かしい宿舎に入ると、「池田兵曹、待ってたぞ」と迎えてくれたのが艦爆分隊の先任下士官だった。

 今度は九九艦爆の飛行機員として配属されたのだった。前にいた頃の旧式なものは姿を消し、新型に代わっていた。戦闘機も九六戦からゼロ戦に代わっていたのである。艦爆分隊の七分隊長は江草少佐で隊長兼務であり、同じ艦爆の八分隊は池田大尉であった。ゼロ戦分隊の分隊長は、横山大尉の後を飯田大尉がやっていたが、横山大尉当時の懐かしい顔ぶれは、殆ど見えなかった。訓練は相変わらずの猛烈さで、雨が降らなければ休みはない。

 たまの休みは、例によって例の如しで、やる事は決まっている。日夜も分かたぬ猛訓練から解放された若者集団は、思いっきり羽を伸ばすだけである。

 昭和16年10月半ば、笠之原基地を引きあげ、母艦に乗った。母艦には、前に一緒だった者も居り、懐かしかった。今度は九九艦爆分隊なので、居住区も別であるが、かつて知っている艦内なので、迷うこともなく、早速作業についた。

 これがまた予想もしない作業で驚いた。それは、寒冷地対策として、エンジンを、超大型の白金懐炉で暖めるというものだ。理屈ではわかるけれども、どんな装置か見当もつかない。でも渡される部品を見て納得した。それは普通の白金懐炉の、百個分以上のあるもので、燃料はガソリンである。それから、エンジンをすっぽりと覆って、しかも下まで届く長い袋状のカバーで、材質は不燃性の石綿で出来ていて、その袋の下部に白金懐炉を置き点火すれば、その熱はすべて上部のエンジンに集中し、適度の暖気を保ち、極寒の地方でもたやすく始動できる。これが60機全機に装備され、燃焼実験も完了し、装備したままで、母艦は大分県の佐伯港に入港した。そしてまた大変なことが始まるのである。

 それは翌日から始まった積み込み作業である。それが今までに見たこともない大がかりで、総動員的なものだった。普通は航空科員の我々などは一人も参加することもなく、殆どは、軍需部の倉庫員や、母艦の専門の係等によって、機械器具が操作され、静粛、迅速に行われるのである。しかし、今回はそれに加えて、我々まで動員されたのは次の理由であった。それは重油の積込みの異常さによるものである。

 各油タンクを満タンにした上、18リットル入りの小缶を、ところ狭しと積込み、転倒、移動などないように固縛するのが我々の仕事であった。食糧は勿論、弾薬も大量、それがすべて実戦用である。飛行機の対寒装備と、この積込みの異常さを考え合わせるとき、果して何を連想するだろう。それは戦争である。
(中略)

 11月18日、母艦は佐伯港を出港した。母艦は二隻の駆逐艦を従え太平洋の日本近海を北上している事は確実だ。それは飛行機が寒冷地装備をしていることでも察しがつく。出港後、特別な作業もなく、例によって移動物の固縛ぐらいのものだ。その移動物が問題で、第一番は飛行機である。前車輪と、尾輪の三点を、しっかりと、チェーンで鉄甲板に繋止固縛してあるが、艦の揺れで、隣りの飛行機と接触し破損することがあるので注意を要する。
(中略)

 佐伯港を出港して何日かしての午後、突然の艦内放送で、総員飛行甲板にあがれ、の号令があった。何事かと急いで飛行甲板にあがった。艦橋前にいた当直将校が、母艦の左舷方向を指して、宮城の方向はこの方向、只今よりお別れの最敬礼を行う、と言って大音声で、最敬礼、と言った。その号令に従って、最敬礼をした。それでますます戦争だと確信した。

 艦内は俄かに、行先や相手国についての議論が高まった。寒冷地に行くための装備をしているのだから、相手国はソ連だ、という説が最も有力となって来た。


ウーム 終戦記念日にこの記事「真珠湾攻撃」を取り上げるのは、我ながらミスマッチだと思わないでもないでぇ。

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