カツラの葉っぱ 大好き!

アクセスカウンタ

zoom RSS 朝日デジタルの書評から104

<<   作成日時 : 2017/08/09 00:14   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

<朝日デジタルの書評から104>
日曜日の朝日新聞に読書欄があるので、ときどき切り取ってスクラップで残していたのだが、これを一歩進めて、無料デジタル版のデータで残すことにしたのです。
・・・・で、今回のお奨めです。

・人民元の興亡
・ウニはすごい バッタもすごい
***************************************************************

【人民元の興亡】
吉岡

<日・中・米、国際通貨の攻防戦:諸富徹(京都大学教授・経済学)>
 本書は、人民元に加え、東アジア国際通貨システムをめぐる日・中・米3カ国間の熾烈な攻防戦を、ダイナミックに描いた好著だ。
 遠い過去のようだが実は最近まで、日中の中央銀行のトップ同士は、ほほえましい交流を通じて信頼関係を構築していた。尖閣諸島領有権をめぐって両国が衝突する2012年まで、日本は愛着をもって中国に接し、中国は日本から真剣に学ぼうとしてきた。日銀と中国人民銀行は02年、自国通貨建てスワップ協定を締結するが、両国ともアジアで初めてだったという。

 97年に東アジア通貨危機が起きると、日本は地域の通貨協力体制の構築に動く。アジア通貨基金(AMF)の創設に向け、アジア諸国の支持獲得に成功。高揚感が漂う中、いよいよ日本主導の国際会議で合意形成をという段になって、米国が猛烈に反対、中国は無言を貫き、あえなく構想はついえてしまう。

 日本はしかし、当時の蔵相の名を冠した「新宮沢構想」を提案、地域間通貨協力の芽を残す。さらに、中国も協力へと転じたことで、00年に日中韓とASEANが通貨危機の際に相互協力する「チェンマイ・イニシアチブ」の創設につながった。日本がアジアでの圧倒的な経済大国として構想を描き、資金も拠出し、制度構築を仕切れた最後の機会だったといえようか。

 だが時代は変転し、中国は成長して急速に自信を深めていく。尖閣問題もあって、中国は日本に配慮する必要を感じなくなり、両国の牧歌的な関係は終わりを告げる。立場は入れ替わっていまや中国が「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)を創設、日本は参加を迫られる立場となった。欧州が雪崩を打って参加に傾く中、日本はまだ、米国とともに「外」にいる。

 経済力の日中逆転という歴史的転換点にあって、日本は自らの新しい立ち位置を見いだせるのだろうか、さまざまな思考を掻き立ててくれる秀逸な一書だ。

     ◇

吉岡桂子著、小学館、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
毛沢東が統一の“象徴”として産み落とし、トウ小平が“改革開放”のために育み、習近平が“世界制覇”の足がかりとした。人民元の正史を巡りつつ戦前、「反日通貨」としてばらまかれ、戦後、「円」の盛衰を反面教師にしてきた裏面史も明らかにする。
【目次】
序 瓜を割られる恐怖/1 通貨と権力/2 「¥」をめぐって/3 良貨か、悪貨か/4 危機と競争/5 サークルズ、それは圓の仲間たち/6 通貨の番人/7 覇権/エピローグ 顔のない通貨

<読む前の大使寸評>
追って記入

<図書館予約:(7/27予約済み、副本1、予約19)>

rakuten人民元の興亡


***************************************************************

【ウニはすごい バッタもすごい 】
ウニ

<なぜこんなに多様な動物が?:(渡辺政隆=サイエンスライター)>
 本川センセイがまたまたヒットを飛ばしてるらしい。『ゾウの時間 ネズミの時間』がベストセラーとなったのは四半世紀前のことだった。ご本人は、「税金ばっかり取られて、ベストセラーなんて書くもんじゃありません」と、本気とも冗談ともつかない独特の調子で語っておられた。なのに今度は「すごい」話で再びの快進撃。

 売れに売れたとはいえ、『ゾウの時間』は、数式やグラフも多用された硬い本だった。なにしろゾウやネズミのイラストすら入っていないのだ。そして今回も、動物の体のつくり、専門用語でいう体制をグループごとに説明した本であり、とても硬い内容だ。それもそのはず、センセイが東京工業大学時代に行っていた講義をまとめたものだというではないか。

 なのになぜ人気なのか。それはまさにタイトルどおり、「生きもののデザインはこんなにすごい」と語るその説得力にありそうだ。しかも自作の歌付きで。
 動物の体制というのは動物系統学という地味な分野で、高校生物の教科書では後ろのほうに位置し、各自読んでおくように的な扱いをされかねない。
 しかしじつは、なぜこんなにも多様な動物がいるのか、共通の祖先からどうやって進化したのかという大いなる謎に答えるおもしろい分野なのである。

 ただしこの分野、進化の歴史を省いて結果だけを見れば、現在の動物グループの体制は、進化が生み出したすごい適応であるという結果論も成り立つ。現在の体制がいかに合目的かという、アリストテレスが唱えた目的論に通じる説明法だ。実際には祖先から引き継いだ既定路線内での適応であり、理想的な適応ではないのだが。そのあたりのことはとことん承知で謳い上げている本川センセイ、さすが老練な確信犯である。

 そういえば、センセイの大好きなウニには、アリストテレスの提灯と呼ばれる器官もあったっけ。そうか、そもそもがセンセイの自家薬籠中の物なんだ。
     ◇

本川達雄著、中央公論新社 、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
ハチは、硬軟自在の「クチクラ」という素材をバネにして、一秒間に数百回も羽ばたくことができる。アサリは天敵から攻撃を受けると、通常の筋肉より25倍も強い力を何時間でも出し続けられる「キャッチ筋」を使って殻を閉ざすー。いきものの体のつくりは、かたちも大きさも千差万別。バッタの跳躍、クラゲの毒針、ウシの反芻など、進化の過程で姿を変え、武器を身につけたいきものたちの、巧みな生存戦略に迫る。

<読む前の大使寸評>
追って記入

rakutenウニはすごい バッタもすごい 


**************************************************************
<asahi.comのインデックス>
最新の書評を読む
ベストセラー解読
売れてる本

朝日デジタルの書評から103

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
朝日デジタルの書評から104 カツラの葉っぱ 大好き!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる