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<<   作成日時 : 2017/08/07 10:45   >>

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<マンチュリアン・リポート>
「鋼鉄の公爵」の独白と天皇直轄の調査員の報告書が交互に繰り返す構成がまず目新しいのです。
「鋼鉄の公爵」と呼ばれたイギリス製機関車に意識を持たせることには、読んでみるとそんなに違和感はなくて、むしろ作家の特権なのかと思ったりするのです。

志津中尉は「治安維持法改悪ニ関スル意見書」を部隊内に撒いたことにより、禁固六月の判決を受け、陸軍刑務所に収監されたのです。
この事実を天皇が知るところとなり、中尉は秘密裏に刑務所から出されて・・・・
張作霖爆殺疑惑について、天皇から調査を命じられることになるわけです。
それにしても勅命を口頭で受けるというウソのようなシーンを描くのは(実際のところ創作なんですが)、著者の筆力なんでしょう。

これにより、つごう7回にわたって調査報告書が作成され、天皇のもとへ提出されるのです。
また、北京から奉天までの鉄路を、御陵列車として25年ぶりにアイアン・デュークが牽引することになります。

最終章では宦官の春児(チュンル)が登場し、住み慣れた紫禁城を志津中尉をともなって、案内するのです。
春児が西太后の最後の言葉を伝えます。
「いい、春児。中華という呼び名は、世界の中心という意味じゃないのよ。この地球のまんなかに咲く、大きな華。それが中華の国。人殺しの機械を作る文明など信じずに、たゆみなく、ゆっくりと、詩文を作り花を賞で、お茶を淹れおいしい料理をこしらえ、歌い、舞い踊ることが文化だと信じて疑わぬ、中華の華よ」

このあたりから、最近NHKで観た「蒼穹の昴」ワールドが広がるわけですが・・・・
清朝の栄華を語るのも良いが、爆殺疑惑の解明はどうなっておるのだ?と思わないでもないのです。

ところで近々、中国で「蒼穹の昴」のTV放映が始まるそうですね。
中国人の間では西太后への評価は低いようだが・・・・
浅田次郎の描く西太后、そして田中良子?が演じる西太后を中華の民はどう評価するか?興味があるところです。

浅田次郎は、張作霖や西太后をとおして中華を描いているが(儒教うんぬんは抜きにして)・・・司馬遼太郎は儒教を、次のように述べて嫌っています。

ついでながら儒教というものは朱子や何やらの学者の間でこそ思想だが、しかし体制としては「礼教」という瑣末な形式主義にすぎず、人間を一原理でもって高手小手に縛りあげ、それによって人間の蛮性を抜き、統治しやすくする考え方である。これを文明といってもいい。あるいは文明というものはそういうものかもしれない。 
(「韓のくに紀行」より)

おっとっと どうも読み方が硬いようです。
この本からは満州の風を感じるのが、正しい読み方のようです。

『マンチュリアン・リポート』をまだ読んでいないのだが、くだんの読書フォームを作ってみました。

【マンチュリアン・リポート】
浅田

浅田次郎著、講談社、2010年刊

<「BOOK」データベース>より
昭和3年6月4日未明。張作霖を乗せた列車が日本の関東軍によって爆破された。一国の事実上の元首を独断で暗殺する暴挙に昭和天皇は激怒し、誰よりも強く、「真実」を知りたいと願ったー。混沌の中国。張り巡らされた罠。計算と誤算。伏せられた「真実」。

<読む前の大使寸評>
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