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<<   作成日時 : 2017/08/05 16:20   >>

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<版画あれこれR2>
好きな版画を集めてみます。
(なお、浮世絵については別にとりまとめているので除外します)

・木版画上達のコツ50
・『パリ散歩画帖』
・川西英回顧展
・神戸百景がええでぇ♪
・小村雪岱の版画がええでぇ
・版画のジャポニスム
・版画入門
神戸

R2:『木版画上達のコツ50』を追記
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【木版画上達のコツ50】
版画

牧野浩紀著、メイツ出版、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
現代技法を組み合わせたテクニックや描く内容に合わせたインクの配合、緻密な色分けまでプロの技を伝授します。
【目次】
第1章 道具の紹介と選び方/第2章 木版画の基本技術を上達する/第3章 色を加え、版を増やした多色木版画に挑戦する/第4章 現代技法と合わせて木版画を制作する/第5章 道具の手入れと保管/第6章 木版画の楽しみ方

<読む前の大使寸評>
木版画を始めているわけではないが…
こんな上級者向けの本を読みたくなるのが、問題なのかも知れませんね(汗)

rakuten木版画上達のコツ50


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<『パリ散歩画帖』>
図書館で『パリ散歩画帖』という文庫本を手にしたのです。
版画家という本業を駆使して、ビジュアル系のエッセイになっていて・・・・ええでぇ♪

山本

エッセイのひとつを、見てみましょう。
友人がみつけてくれたアパルトマンの初日です。
p23〜27
<パリが住人として迎えてくれる>
 さらに、キッチンが使いやすいのが最高。調味料、なべ、包丁、まな板、炊飯器(要予約)、オーブンすべてそろっていて、料理をしようという気分になります。「料理もできる」という簡易キッチンでなく「料理ができる」本格的キッチンです。

 テーブルまわりも完璧。グラスやナイフ・フォークから、ランチョンセット、キメ細やかに配慮されています。

 実際に暮らしている雰囲気で滞在でき、まさにパリの自宅感覚なのです。
 花を買ったりして、自分の好きなCDなどをもってくれば、自分の空間そのものになります。

 さっそくぶらっと出かけて、ご近所散策。歩いて2、3分のところに食品店やスーパーが並ぶ商店街を見つけ、果物屋やパン屋にも出かけてみました。色とりどりに並ぶ桃、いちご、りんご、ネクタリン、いちじく、プラム、ぶどう・・・・。日本では高価なアメリカンチェリー1キロとネクタリン6個で約600円。袋の紙袋のグリーンの文字に合わせて、食べる前に別の紙に描いたネクタリンをコラージュしてみました。赤と緑がキレイです。

 パン屋にはおいしそうなクロワッサンにパン・オ・レザンやパン・オ・ショコラ。1ユーロで買ったバゲットを抱えて早速パリジェンヌ気分です。

 みんなが「Bienvenue a Paris!」(パリへようこそ)とお迎えしてくれているようです。


【パリ散歩画帖】
山本

山本容子著、CCCメディアハウス、2006年刊

<「BOOK」データベース>より
銅版画家山本容子さんが小路を散歩しながら見つけたパリの日常。フランスパンの袋を、カフェのメニューを、メトロの切符を、キッチュにコラージュ。美しい旅の断片が一冊の思い出の画帖になりました。

<読む前の大使寸評>
版画家という本業を駆使して、ビジュアル系のエッセイになっていて・・・・ええでぇ♪

rakutenパリ散歩画帖

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<川西英回顧展>
神戸においては、川西英の知名度は「神戸百景」の作者として抜群であるが・・・
全国となるとそうでもないようで、歯がゆいのです。

このブログのトップ画面の上のほうに「川西英 神戸百景 −百の版木をきざむ旅−」を掲げているのは、川西英を全国に知らしめたいという願望もあるのです。

このたび図書館で『川西英回顧展』という本を借りたけど・・・ええでぇ♪

【川西英回顧展】
川西

金井紀子編、小磯記念美術館、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
美術展冊子につき、データなし

<パッと見の大使寸評>
今まで見た川西英図書のなかでは、いちばん充実した内容になっています。

神戸新聞ガイド「生誕120年 川西英回顧展」


川西英の画業について金井紀子さんが次のように述べています。

<川西英の画業とは?強みと弱みと>よりp15〜16
 川西英は、美術学校を出ていないが、造形・色彩感覚に優れ、版画家として大成した。風俗描写も上手だった。コンプレックスもあり、謙遜を込めてディレッタント(好事家、趣味人)と自称したが、相当な自負心を持っていた。

ディレッタントという言葉は、他人が安易に使うと批判的になる。川西の画業の評価を趣味的なものと下げてしまう傾向があり、注意する必要がある。

 彼は大変な負けず嫌いで、集中力があった。やり遂げないと気がすまない性格が、版画「神戸百景」制作の原動力となったが、一方で誰もついて行けなくなった面もあるかもしれない。友人に恵まれたが、制作は孤高の境地であり、生活全般の雑務を取り仕切る楢枝夫人や取材に同行する信太郎、版画の後継者・裕三郎等、家族に支えられた。

 川西は心底、版画が好きで、池長孟と似た部分がある版画のコレクターだった。サーカス、神戸風景など得意で人気を得た主題を持ったのは幸運だった。

 デザイナー兼商売人の顔もあり、依頼仕事で神戸風景を量産した。表紙画や絵葉書の原画制作は膨大な量にのぼる。自分が生み出したモチーフを記号化して繰り返し使う面は、「究極の自己摸倣」である。

 川西作品に携わる者は点数の多さと同じような作品名に驚かされる。時代背景もあるがエディション番号が無いこと、版画風の肉筆画のバリエーションの多さ、「普及版」という職人に版木を渡して摺らせた作品が存在する、本人の手によらない「後摺」が出回ったこと等、迷路に踏み込んだような状況に直面する。

 それでも、作品の大部分が1979年度に神戸市に寄贈されたことは幸いで、神戸市民の財産である(現・神戸市立博物館蔵)。

 川西英の業績は、兵庫の古い町の文化を受け継ぎながら、サーカス、オペラといった外国文化の刺激を受けて、独自の洋風の木版画表現を確立した点にある。浮世絵の伝統とは異なる創作版画を表現手段とし、油彩画制作では望めなかった評価を国内外で得た。何より、地元の神戸・兵庫風景を描き、地域性と普遍性を兼ね備えた作品を発表した。それが独創性、とむしろ外国人に評価された。


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<神戸百景がええでぇ♪>
図書館で『川西英の新・旧「神戸百景」』という本を借りたが、2001年の特別展の公式画集であり、なにより収録数が多くて・・・神戸市民にとっても魅力的な画集になっています。

全作品について、描かれた場所の地図や写真も載っていて資料的価値が高いと思うのです。
1枚



【川西英の新・旧「神戸百景」】
神戸百景

公式画集、神戸市立博物館、2001年刊

<インターネットミュージアム>より
2001年開催となると、旧いので取材データがありません。

<大使寸評>
図書館で『川西英の新・旧「神戸百景」』という本を借りたが、2001年の特別展の公式画集であり、なにより収録数が多くて・・・神戸市民にとっても魅力的な画集になっています。
museum川西英の新・旧「神戸百景」

この本から解説の一部を紹介します。

<川西英の戦前の「神戸百景」:岡康正>p18より
 瀟湘八景は、中国湖南省・洞庭湖の南の八ヵ所の佳景を選んだものである。これにならって、近江八景、横浜の金沢八景などがつくられた。かつての須磨八景というのが考えられたが、須磨のような古跡と違って、神戸八景というものがあれば、いかにも不似合いである。
 戦前の川西英の「神戸百景」は、こうした瀟湘八景の情緒や枯淡の気分と最も遠いところにある。そのことは画題を見ていただくだけで了解される。
 とにかく百景の画中に人が多い。木版画であるというのに陽光が燦々と風景や人々に降りそそいでいる。
       川西

 何をしているのかと思うほど公園に人が集まっている。神戸の街全体が、祝祭空間であるかのように、明るくて楽しい。働く人、遊ぶ人が、みんな夢中で働き、遊んでいる。
 この百景を見ていくに従って、思わず知らず顔がほころんでしまうのである。その中には「アーバンリゾート」の形が、まだ神戸が、有馬や垂水町を有していないにもかかわらず、すでに整っているように見える。反面、百景の中には、いわゆる名所旧跡が驚くほど少ない。英が兵庫の人だったから「松尾稲荷」や「築島寺」は入ってはいるが、名所絵の定石をあえて無視しているのである。
(中略)
 正面から神戸のハイカラさをとらえたものは、「万博波止場」「ラグビー」「みなとの祭」「トーア・ロード」「元居留地」「クリスマス・セール」「ドライブ・ウェイ」「支那両替店」「印度教会」などなど、数多く挙げることができる。
 まさに、この百景のハイライトがこれらで、英は、描きながら神戸のセンスのよさ、おしゃれな街角の魅力を誇っているのである。ただ、英の凄みは、「酒場」や「ダンス・ホール」「花隈」といった歓楽の巷をも見逃さず、また、「造船職工出勤」「製鋼所」といったモチーフにまで目を注いでいる点である。ここに英のすぐれた近代性を見出すことができる。


ちなみに、神戸百景は「月刊KOBEグー」にも連載されているので、大使は毎月楽しみにして入手し保存しています。
「月刊KOBEグー」は各駅改札口あたりに置いてある無料のタウン誌です。神港ジャーナル社さん、頑張ってや♪


版画作家そのものとして見ても、この作品はええなぁ♪
川西

『神戸百景』を歩く
川西英生誕120周年byドングリ

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<小村雪岱の版画がええでぇ>
図書館で『版画芸術 #146』という雑誌を借りたが、特集している小村雪岱の版画がええでぇ♪

この雑誌の解説にあわせて、その版画の一部を紹介します。
「日本橋」の装丁なんかコンテンポラリーで、今でも充分イケてるで♪


<第一章 装丁・装画>よりp26
<雪岱が描く泉鏡花の世界>
2枚


日本橋

 小村雪岱は、泉鏡花に始まり、久保田万太郎、水上龍太郎、谷崎潤一郎、里見頓、長谷川伸、邦枝寛二らの本を、木版画による表紙画、見返し絵で数多く装丁している。
 中でも質量共に最も充実しているのが、泉鏡花の本である。雪岱は10歳頃から鏡花の小説を愛読し、21歳のときに縁あって知己を得る。二人の深い関係を示すのは、「雪岱」という号を鏡花から贈られたことでもわかる。

 大正3(1914)年に、鏡花の「日本橋」(千章堂)を初めて装丁して以来、雪岱が春陽堂から刊行した鏡花本のほとんどの装丁を行った。雪岱は鏡花本の装丁について「中々に注文の難しい方で、大体濃い色はお嫌いで、茶とか鼠の色は仕えませんでした」と振り返るが、鏡花の浪漫的な文学世界に雪岱の情緒豊かな装丁・装画はぴったりと寄り添い、えもいわれぬ美しい世界を生み出している。

<「日本橋」>p28
39

 泉鏡花は、この単行本を書き下ろしながら、装丁を小村雪岱に託した。しかし脱稿まで「日本橋」という題は決まらず、題名が決まってから、「日本橋」の文字を橋に見立てた背表紙に置き、表紙の表と裏に川岸の町並みをあしらった絵に描きなおした雪岱初の装丁作品である。

<小村雪岱の版画と装丁>よりp66
 ずいぶん前のことだが、「ザ・ウーマン」(高橋陽一監督)という映画があった。江戸の竹本小伝、俗に「あんばいよしの小伝」と呼ばれた、何百人切りだかの女性をモデルにした林美一原作の映画だったと聞く。濡れ場を延々と執拗に撮るこだわりがなかなかのもので、それだけでも見ものの映画なのだが、移り気な「小伝」を妻とした人気役者坂東三津五郎が、女に気持ちを変えられる悲しみ、男の悲しみがその濡れ場から奇妙に響いた映画でもあった。
(中略)
 映画「ザ・ウーマン」に雪岱の匂いを嗅いだのは、原作からでも、監督からでもなさそうだ。おそらくその脚本からだろう。映画の脚本家が『小伝抄』で直木賞をとり、雪岱についても書いている星川清司で、たしか単行本の表紙に雪岱が使われた記憶がある。そのあたりからの匂いだったようだ。小村雪岱は、突然、どこにでもあらわれる。

 小村雪岱の版画の版元となったのは「高見澤木版店」である。もともとは江戸錦絵の復刻木版の仕事を主としていた版元だったが、昭和10年前後から創作版画も含める木版画ブームに呼応して、現代浮世絵を作ろうとした版元の一つだった。すでにコンテンポラリーのまなざしを持った伝統木版の仕事は、その先駆けとして大正時代に渡辺版画店が「新版画」として提示した。
 そして、昭和のこのあたりに、もう一つの動きがある。安井曽太郎作品を木版とした求龍堂、土屋光逸やノエル・ヌエットの土井版画店、やがて竹久夢二や富本憲吉を出すことになる加藤潤二などが活躍し始めるのだ。とりわけ「高見澤木版店」は、版画家ではない岸田劉生のリプロダクションを版行し、藤田嗣治などの洋画家の原画も木版化した。雪岱の版画も、その路線の上にある。


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【版画のジャポニスム】
版画

コルタ・アイヴス著、木魂社、1988年刊

<内容説明>より
事実上、19世紀後半のフランスにおけるすべての画家は、浮世絵の思想を蒙ったのである。
画家の想像力を解放し、世俗的な主題に光をあてた運動としてのフランス印象派と後期印象派に対する考察を進めていくと、19世紀のフランスの版画家と浮世絵師との深い関係が明らかになる。
浮世絵師もまた彼らより一世紀早く、同じ目標に向かって苦闘していたのである。

<読む前の大使寸評>
ロートレックのポスターには、浮世絵のテイストが顕著であり、ゴッホは浮世絵を模写したりしていますね。
また、村上隆の提唱するスーパーフラットの原型が当時のジャポニスムにも感じられます。
言ってみれば、当時は第一次「クールジャパン」のような感があるのです。

aishoren版画のジャポニスム
ジャポニスムとスーパーフラット


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【版画入門 (カラーブックス 147)】
版画

徳力富吉郎著、保育社、1968年刊

<「BOOK」データベース>より
データなし

<読む前の大使寸評>
浮世絵、ジャポニスムというジャンルに踏み込んだ大使は、その勢いでこの本を借りたわけです。

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