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zoom RSS 『日本建築は特異なのか』

<<   作成日時 : 2017/06/15 23:29   >>

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<『日本建築は特異なのか』1>
図書館で『日本建築は特異なのか』という本を、手にしたのです。
韓屋に惹かれる大使は、先日『韓国現代住居学』という本を読んだところだが・・・
その勢いで、この本を借りたのです。日本建築の何が独自なのかを考えてみたいということでんな♪


【日本建築は特異なのか】
建築

歴史民族博物館編、歴史民族博物館、2009年刊

<企画趣旨>より
 神社・寺院、御殿・住宅、城郭・民家・茶室などによる日本の建築文化は、縄文・弥生にはじまり、古代・中世・近世と日本列島内で受け継がれてきたもので、日本独自であり、日本固有のものであると考えられています。しかし果たして本当にそうなのでしょうか?

 東アジアに視野を広げてみると、中国や韓国の建築と日本建築はよく似た部分も多く、日本建築とは何が独自で何が固有のものなのか案外わからなくなってしまいます。このような観点にたって、あえて「特異」という言葉を使って日本の建築文化を考えようというのがこの企画展示の試みです。

 中国建築、韓国建築と比較して日本建築の何が独自なのかをまず考え、そこから東アジア建築の共通性、普遍性という問題を考えようとしています。

<読む前の大使寸評>
韓屋に惹かれる大使は、先日『韓国現代住居学』という本を読んだところだが・・・
その勢いで、この本を借りたのです。日本建築の何が独自なのかを考えてみたいということでんな♪

rekihaku日本建築は特異なのか


四合院北京の四合院

東アジアにおける日本建築の立ち位置が「はじめに」に包括的に述べられているので、見てみましょう。
p6〜8
<はじめに>
 東アジアにおける伝統的な建築という観点から見て、中国・韓国・日本の建築の基本的な相違点を見ておく必要があるだろう。

 まず宮殿である。東アジアでは王権が尊重されてきた。中国でも、また韓国でも宮殿は古代以来、近世にいたるまで最も格の高い最上位の建築として受け継がれてきた。今でも宮殿建築はよく残されており、中国紫禁城や韓国景福宮のように用途としては本来のものではないものの、建物は尊重されて使われているというべきであろう。

 ところが日本では、古代に中国から宮殿が導入されたが、古代のある時期以降は貴族の住宅が宮殿の役割を果たすようになり、その建築様式も本来の形は失われてしまった。京都御所は建築様式としては宮殿というより住宅建築であり、中国や韓国のように最上位の建築としての意味はなくなってしまった。

 また王権の所在場所としての宮殿ではないが、やはり古代の国家を象徴する装置として祖先を祀る宋廟や、土地の神と穀物の神を祀る社ショクが、中国では北京で、また韓国でもソウルで、宮殿と並ぶ重要な施設として都城の一角を占めているが、日本には全くない。

 次に宗教建築である。仏教建築は古代中国で栄え、朝鮮半島を経て日本に伝えられた。以来日本においては仏教建築が最も格の高い建築として受け継がれてきた。中国でも、また韓国でも仏教建築はそれぞれの地域で重要な建築として建てられ続けてきた。この点では三つの地域は共通といえるだろう。

 ただ日本には仏教建築と並んで神社建築がある。伊勢神宮に象徴されるこの建築形式は、仏教建築伝来以前の古い形式を残しているとされ、その独自性が強調される。実際には仏教建築の影響を受けてかなり変化しているのであるが、中国・韓国から見ると神社建築はかなり異質な建築に見えるようである。

 最後に住宅建築である。住宅は支配者層と一般庶民とでは、その規模や形が大きく違っている。支配者層の住宅では、中国では早い時代から「四合院」という左右対称で中庭を囲んだ住宅形式が支配的であった。(中略)長安でも北京でも、他の主要都市でも四合院が用いられている。

 日本古代の寝殿造はこの四合院の影響下に成立したとも考えられているが、早くから左右対称の構成はくずれている。寝殿造が変化してできた書院造という近世の支配者層武士の住宅は、「座敷飾り」という独自の身分関係を象徴する装置を発展させている。

 韓国の貴族住宅も中国の影響から形成されたと考えられるが、朝鮮王朝時代の「両班」という階層のための両班住宅は、左右対称ではなく、内棟と舎廊棟という、独自の空間構成を成立させている。

 庶民住宅は、日本でいう竪穴住居や、高床住居に対応する住居形式が、時代は違うもののそれぞれの地域で受け継がれている。中国の場合、庶民住宅でも左右対称の中庭型の形式が受け継がれているのに対して、韓国では左右対称ではなく、また必ずしも中庭型ではないようである。韓国で庶民住宅から普及したとされるオンドルという床暖房が、庶民住宅も含めて韓国住宅の特徴として強調されている。

 日本の庶民住宅の場合、17世紀の「民家」という様式の成立が大きな画期であり、農家の場合、主屋である一つの大きな棟に住宅機能がすべてまとまってしまっていることが大きな特徴である。複数の比較的規模の小さな建物で構成される中国や韓国の住宅建築とはかなり異なっているというべきであろう。


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