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zoom RSS 『南米「棄民」政策の実像』3

<<   作成日時 : 2017/04/20 19:52   >>

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<『南米「棄民」政策の実像』3>
図書館に予約していた『南米「棄民」政策の実像』という本を、待つこと6日でゲットしたのです。
垣根涼介の『ワイルド・ソウル』という小説を読んだ後、南米移民がトゲのように気になっていたので、この本を図書館に予約したのです。


【南米「棄民」政策の実像】
南米

遠藤十亜希著、岩波書店、2016年刊

<「BOOK」データベース>より
19世紀末から20世紀半ばにかけて、新天地を求め未知の地である中南米に移住した約三一万人の日本人。その多くは、日本政府が奨励・支援した「国策移民」だった。これまで、人口増加や貧困への対策とされてきた日本の移民政策が、「不要な人々」を国内から排除したうえで、移住先の現地において再び「国民」として統合し、利用するためのものであったことを明らかにする。

<読む前の大使寸評>
垣根涼介の『ワイルド・ソウル』という小説を読んだ後、南米移民がトゲのように気になっていたので、この本を図書館に予約したのです。

<図書館予約:(4/07予約、4/13受取)>

rakuten南米「棄民」政策の実像


日系農家が関わったブラジル産大豆の輸出入拡大状況を見てみましょう。
p187〜189
<移植民と資源戦略>
 移民と資源戦略を組み合わせた日本の政策は戦後も踏襲された。ブラジル中・西部における大豆産業開発がその代表例である。

 ブラジルでは元来、大豆は家畜飼料として消費されるだけの「低い身分」の農産物だった。それが、農産物輸出全体における大豆のシェアは21.7%(2005年)を占めていることからも分かるように、げんざいでは国の最大輸出農作物となっている。かつてはブラジルの最大輸出産品だったコーヒー豆の王座を奪った大豆は、まさに「豆の大様」なのである。

 国際大豆市場においても、ブラジルはアメリカに次ぐ世界第二の輸出大国で、市場シェアは26.75を占める。大豆生産の国内最大の拠点は、中西部(地元ではセラードとして知られる)のサバンナ地帯、マト・グロッソ州の州都クアイバー市である。

 一方、大豆消費大国である日本では、和食には欠かせない大豆が遠く離れたブラジルから来ていることはあまり知られていない。日本にとって、ブラジルはアメリカに次ぐ大豆供給国なのである。さらに知られていないのは、ブラジル産大豆がクアイバー市の日本人「同胞」たちによって始められた歴史である。

 ブラジルの土に日系人の手で最初に大豆の苗が植えられたのは1920年代のことだ。以来、日系人農家は、自家消費や地域の市場に出荷するため、片手間的に大豆の栽培をしていた。

 そこに一大転機が訪れる。1973年、アメリカのニクソン政権が大豆の海外輸出禁止令を発動した時のことである。日本へのアメリカ産大豆の輸出が突如として2ヶ月間も停止され、日本は一時パニックに陥ったのだったが、日本政府はすぐさま、大豆版「ニクソン・ショック」からの救済の道を見出した。ブラジル産大豆である。田中角栄首相は、74年9月に訪伯し、大豆などの農産物の二国間貿易についてエルネスト・ゲイゼル大統領と話し合った。首相は、「広大な国土と豊かな資源のブラジルとの提携を深め、資源の長期的・安定的供給を確保」すべく、資源豊富なブラジルとの経済関係を強化したいとの意向を伝えた。田中首相の資源外交が奏功し、1973年以降、日本のブラジル産大豆輸入は、量、イェアともに拡大し始めたのだ。72年0.04%程度だったブラジル産大豆のシェアが、73年には5.9%に急拡大、以降着実にシェアを伸ばしていった。

 ブラジルの大豆生産・輸出の底力を確信した日本は、以後、ODAの形でブラジルの大豆産業を資金・技術援助していく方針を打ち出した。国際協力事業団(JICA)とブラジル政府が協力して、同国の中西部七州に大豆を始めとする一大農業センターを作る計画(セラード計画)が79年に開始された。セラード計画には、前述のコチア産業組合が加わり、大豆の生産、貯蔵、現地市場調査や、農業訓練所の設立などを指導した。
(中略)

 さらに最近では、世界の資源価格が異常高騰し、農業輸出品の買付けをめぐって、中国など新興国と熾烈な競争が繰り広げられているが、こうした中、ブラジルやアルゼンチン、パラグアアイの日系農家は安定した、信頼できる供給元として、日本の商社や農協の間で注目されている。大豆など既存の農作物以外にも、買付けが難しくなっている家畜飼料用とうもろこしの生産を日系農家に依頼するケースも増えた。食糧・資源の需給構造がグローバルな規模で地殻変動を起こしている今、日本と南米の日系農家の連帯も新たな発展の時期に差し掛かっているようである。

ウーム この本ではアマゾンの熱帯雨林減少にセラード計画が悪影響していうことに触れていないのがちょっと気になるのです。
でも、日本が主導したブラジル産大豆貿易は、穀物メジャーを擁するアメリカの牙城にいささかなりとも打撃を与えたわけで・・・反米の大使としては高く評価するのです♪

『南米「棄民」政策の実像』1
『南米「棄民」政策の実像』2


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