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zoom RSS 『林業がつくる日本の森林』

<<   作成日時 : 2017/03/19 16:29   >>

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<『林業がつくる日本の森林』1>
図書館に予約していた『林業がつくる日本の森林』という本を待つこと約2ヶ月でゲットしたのです。
ドイツやオーストリアでできている森林経営が、なぜ日本では成り立たないのか?…そのあたりを知りたいのです。


【林業がつくる日本の森林】
林業

藤森隆郎著、築地書館、2016年刊

<「BOOK」データベース>より
半世紀にわたって森林生態系と造林の研究に携わってきた著者が、生産林として持続可能で、生物多様性に満ちた美しい日本の森林の姿を描く。日本列島各地で、さまざまな条件のもと取り組まれている森づくりの目指すべき道を示した。

<読む前の大使寸評>
ドイツやオーストリアでできている森林経営が、なぜ日本では成り立たないのか?…そのあたりを知りたいのです。

<図書館予約:(1/08予約、3/11受取)>

rakuten林業がつくる日本の森林




日本の林業経営の停滞あたりを、見てみましょう。
p52〜54
<国産材の供給、販売体制が遅れてきた>
 林業が業として成り立つためには、生産された材が適正に評価され、適正に使用される、生産から消費までの流通の仕組みがなければならない。日本において第二次大戦のしばらく後までは、木材は常に建築、家具、器具、その他各種の資材、燃料などの主役であり、素材生産者にとって販売努力の必要はほとんどなかっただろう。

 特に戦後の木材不足による材価の高騰は、販売努力の意識を奪ったといってよいだろう。この頃の意識がその後の時代の変化に対する適切な対応力を失わせてきたように見える。

 拡大造林により人工林を増やしながら、同時に木材の輸入関税を撤廃した。そのために瞬く間に輸入材は日本のマーケットを席巻してきたが、増大させた人工林はその間に成長を続け、やがて大量の材を搬出しなければならないことは分かっていた。だがそのための伐倒・集材、搬出技術の向上と、時代の変化に応じた流通、販売戦略は有効に立てられないできた。

 どのような情勢であれ、材が利用径級に達するかそれまでに、合理的に伐倒・集材、搬出できる路網を整備すること、地形に応じた集材、搬出機械の開発とその作業システムの構築、及びそれに携わる人材の育成を図ることは不可欠である。人工林を造成したらそこまでやるのは当然のことである。だがそのような動きがようやく出てきたのは、2000年代に達してからである。

 円高も加わった外材の攻勢に代替材も加わり、1970年代後半から日本の林業経営は苦しくなり、インフラ整備などの余裕はなくなってきたという言い訳はあるかもしれない。だがそうであればこそ一層真剣に技術の向上と人材の育成に努めなければならなかったはずである。成長して過密になり、蓄積の高まってきた人工林は、間伐しないと木材生産のために人工林を造成したのであるから、利用径級に達した木は、間伐材であれ主伐材であれ、販売に努力しなければならない。

 その販売戦略が非常に遅れてきたことが、日本の林業をますます苦しくさせてきた。木材の販売を促進させることが、適切な森林の管理経営を可能にし、将来の林業経営の基盤を固め、森林の多面的サービスを高度に発揮させていくために必用なことである。

 ヨーロッパ諸国でも1980年代初め頃までは国際市場価格の下で林業事情は厳しかったが、その後の伐倒集材技術とその作業システム、生産から販売、流通に至るシステムの著しい改善向上により、木材の生産量は向上し、林業クラスターが主要産業となっている国が多くなっている。クラスターとは、ある地域においてある分野の関連した企業や機関が、お互いに補完し合って活動している集団のことである。
 
 私が1980年にドイツで行われた、森林施業の国際研究集会に参加した時のこと、ドイツの研究者は、「ドイツをはじめヨーロッパ諸国の林業は、労賃の高騰と国際市場価格の下で非常に苦しい状態にある」と述べていた。しかしその時、ドイツの研究者はスウェーデンやフィンランドなどの研究者と伐出技術や流通システムなどについて、企業の技術者も交えて情報交換に努めている姿が印象的であった。

 彼らは普段から密接に繋がっているようであった。それからしばらくした1990年代以降のヨーロッパ諸国の林業の著しい新興を見ると、彼らの技術とシステムの改善に対する努力が行政の力も合わさって成果を上げてきたのだということを強く思い知らされた。彼らはライバル同士でありながらお互いに学び合い、専門の領域を超えて、官民挙げてより高い目標を共有しているなど、日本が学ばなければならない点は多い。

 1990年代以降、ヨーロッパからの製材加工製品が日本市場に増大し、それも日本の林業を圧迫する要因になったが、これは彼我の技術革新の差によるところが大きいものといえる。

ウーム 「安い外材には敵わない」と嘆いているばかりでは、彼我の差は縮まらないで!

ということで・・・
欧米の木造ビルの動向をネットで見てみましょう。

2016.5.24進化する木材 森の国からより
■摩天楼の新顔
 全米一の木造ビルが建設中と聞き、ミネソタ州ミネアポリスの7階建てオフィスビル「T3」を5月上旬に訪れた。1階とエレベーター部分は鉄筋コンクリート造りだが、柱やはりは「グルーラム」、天井は「NLT」などすべて板を張り合わせて強度を高めた集成材で作られる。計画当初は今注目の直交集成板(CLT)も候補に挙がったが、米国での調達コストがまだ高く、断念したという。

 今年1月から本格的な工事を始め、10月には内装工事も終わって開業する予定だ。同規模のビルを鉄筋コンクリートで造るより材料費はかさむが、現場で設計図通りに組み立てるだけなので、工期は短く作業にかかる人も少なくてすむ。施主の米不動産大手ハインズのロバート・フェッフェル氏は「内装は木の質感を生かした造りにする。鉄筋造りより二酸化炭素(CO2)排出を大幅に抑制するので、環境保護への意識が高い客を呼び込める」と期待する。

 摩天楼の風景は変わっていくのかもしれない。ミネアポリスT3を設計したカナダの建築家、マイケル・グリーン氏は「持続可能な社会実現に向けて、人口集中が加速し続ける都市部へもっと木造建築を広めるためにも、木造ビルの高層化が必要」と話す。

T3ミネアポリスT3

 カナダのバンクーバーにある同氏の事務所には、パリのコンペで競った35階建てビルの模型(左)と、進化を続ける集成材の見本があった。「パリのコンペではそもそも高層が求められていなかったようだ」と敗因を振り返りつつも、米ニューヨークにある102階建てのエンパイア・ステート・ビル(381メートル)ですら「鉄筋コンクリートより軽くて丈夫な集成材を使えば木造で建て直すことは理論上可能」と高層化への意欲は衰えない。各国で建築基準法が異なる上、これまで木造の高層ビルがなかったため、建築許可を取るのも難しい時期が続いていたが、潮目は変わりつつある。




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