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zoom RSS 『移民の宴』3

<<   作成日時 : 2016/12/14 16:40   >>

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<『移民の宴』3>
図書館で『移民の宴』という本を手にしたのです。
「比較ごはん文化論的ルポ」という切り口が、いかにも高野秀行やでぇ♪



【移民の宴】
高野

高野秀行著、講談社、2012年刊

<「BOOK」データベース>より
突撃、隣の外国人の食卓。日本初の比較“ごはん”文化論的ルポ。
【目次】
成田のタイ寺院ーThailand/イラン人のベリーダンサーーIran/震災下の在日外国人/南三陸町のフィリピン女性ーPhilippines/神楽坂のフランス人ーFrance/中華学校のお弁当ーTaiwan/群馬県館林市のモスクーMuslim/鶴見の沖縄系ブラジル人ーBrazil/西葛西のインド人ーIndia/ロシアン・クリスマスの誘惑ーRussia/朝鮮族中国人の手作りキムチーKorean Chinese/震災直後に生まれたスーダン人の女の子、満1歳のお誕生日会ーSudan 

<読む前の大使寸評>
「比較ごはん文化論的ルポ」という切り口が、いかにも高野秀行やでぇ♪

rakuten移民の宴


神楽坂のフランス人を見てみましょう。
p129〜139
 数日後、今度は神楽坂のチーズ・バーに行ってみた。
 「寿司をつまむのと同じくらいに気軽にチーズを食べましょう」というコンセプトで生まれたとホームページに書かれているが、そもそも私は寿司だって気軽につまんだことはない。どうしてこういうアウェイ感を呼び起こすようなことばかり言うのか。

 もっともチーズ・バーはなかなか楽しかった。
 日本語が堪能で親切なフランス人オーナーが、いろいろなチーズを少しずつ味見させてくれる。ちがいがわかって面白いし、ブルーチーズには甘いデザートワインが合うということもここで初めて知った。

 惜しむらくは、チーズに詳しくなるだけで、いっこうにこの本の取材に結びつくような人やコミュニティが見つからないことだ。またしても敗退である。

■ついに見つけた「リアル・フランス」
 私一人では埒が明かない。3回目の「遠征」には編集の河井さんに同行してもらうことにした。どこかよさげなフランス料理の店でランチを食べて、そこのオーナーに話が聞けないかと思ったのだ。

 しかし。私は数えるほどしかフランス料理の店に行ったことがない。パリにいたときは、安食堂の定食でも千円くらいとめちゃ高かったので、毎日パンとチーズと安ワインを買って、部屋でぼそぼそ食っていた。

 だいたいフランス料理自体おかしい。気取っているにもほどがある。どうしてコース仕立てになっているのか。腹が減っているときにちまちまサラダとかスープなんかやめてほしい。すぐ肉を食わせろ!と思う。

 他人とのシェアが基本的にダメなのも解せない。私はわいわいとみんなで料理を共有したい。とくにアジアの人たちの「ほら、もっと食べなよ」とどんどん他の人の皿に料理を盛っていくような庶民的な感じが好きだ。
(中略)
 
■フランス人の食卓は意外に庶民的
 まかないの時間はランチタイムのあとである。
 料理をするのはパリ郊外出身のシェフ、アンドレさん、フランスには学校に行きながら料理を学ぶ「研修生制度」みたいなものがあり、彼はなんと14歳で料理の道に入ったという。

 そして、22歳で料理長になり、以後約20年、フランスのほか、イギリス、イタリア、タヒチ、オーストラリアなどのレストランの厨房で仕事をしてきた。
 異国暮らしのベテランで滞日4年のシェフは日本人に出す料理も熟知している。
 「量は控え目、味付けもあまり濃くしない。それから日本の野菜はフランスのより甘いんだよね。だからソースの味も調節しなきゃいけえない」
 
 さて本日のまかないは、「生ハムとトマトのサラダ」と「ブリのピザヨロソースがけ」。お客に出すランチメニューとほとんど同じだ。

 フランス人3人と、ここの唯一の日本人スタッフであるマネージャーの畑さんがテーブルについた。赤ワインのボトルとグラス、チーズとパンも添え、とてもまかないとは思えないゴージャスさだ。フレンチ、おそるべし。

 もっとも前菜があるのは珍しいという。「今日はたまたま野菜が余っていたからね」とアンドレさん。基本は余ったものを出すと言い、「昨日はパスタがニンジンだらけだったな」とナビルさんが笑った。
 日本式では普通、まかないはお客とまるっきり別のものを食べるみたいだが、なぜここでは同じなのか。

 「私にとって食べるのはとても大事なこと。まかないだって、限られた人生で同じ一回の食事だから、おろそかにしたくない」とナビルさんは言う。「それから、まかないは試食の場でもあるんだ。焼き加減や食材の質もチェックできる。わざわざ試食用の料理を作って食べるより効率がいい」
 「食」への強いこだわりと合理性。まさにフランス人である。

 しかし三人のフランス人+日本人1名の食べっぷりには目を瞠った。まず速い。お喋りなしで一気食い。しかもパンをちぎって皿をぎゅうぎゅうこすり、ソースの最後の一滴まで拭き取って食べる。

 「お上品」どころか超庶民的だ。そうか、と目から鱗が落ちる思いがした。他人とシェアしないのは気取っているからと思い込んでいたが、他人の配分も考えずに食事に集中できるというメリットがある。日本の丼飯と同じだ。パンで皿を拭くのも自分の皿でなければできない。

 アジアの食事で私が唯一気になるのは、残す量が多いことだ。みんなでシェアする以上、多めに作る必要があり、どうしてもそうなってしまう。

 フランス人の一人ずつのスタイルは、限られた食料を効率よく食べるという意味で、アジアの食事よりも庶民的だという見方もできる。
 考えてみれば、コースで順番に出てくるのも、シェフが作る順に従っているだけで、無理がない。

若き頃の大使は一時期、パリのベトナム・レストランでウェイターのアルバイトに勤しんだことがあるのです。

だから夜間営業の前にまかない料理を食べたわけだが・・・なかでもベトナム風ハンバーグがおいしかったでぇ♪
まかない料理と終業時のチップ分配が、ウェイター仲間の役得でおました。

『移民の宴』1
『移民の宴』2

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