カツラの葉っぱ 大好き!

アクセスカウンタ

zoom RSS クリント・イーストウッド監督作品集   B

<<   作成日時 : 2014/11/03 08:39   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

<クリント・イーストウッド監督作品集>
昨日、大学図書館で「アウトロー」を観たのだが、大使好みの映画でした。
「グラントリノ」にも似たテイストの映画というか、「グラントリノ」の原点のような映画なんでしょう。
とにかく歳を経ても基本がぶれないのがいいではないですか。
監督としても秀逸なクリント・イーストウッド・・・・長生きしてくれよな〜。

これまでに観たクリント・イーストウッド監督作品を集めてみます。
私がベスト3を選ぶなら、1:グラン・トリノ、2:硫黄島からの手紙、3:アウトローあたりになります。

・ジャージー・ボーイズ(2014年)
・人生の特等席(2012年)注
・ヒヤアフター(2010年)
・グラン・トリノ (2008年)
・父親たちの星条旗 (2006年)
・硫黄島からの手紙 (2006年)
・ミリオンダラー・ベイビー (2004年)
・ミスティック・リバー (2003年)
・スペース・カウボーイ (2000年)
・パーフェクト・ワールド(1993年)
・アウトロー(1976年)
・小林信彦の「ヒアアフター」評


イーストウッド

wikipediaクリント・イーストウッド



【ジャージー・ボーイズ】
大使は原則として、アップル製品は買わないこと、ハリウッド映画は見ないことにしているのだが・・・
リドリー・スコットとイーストウッドの作品だけは別扱いで、これらはわりとフォローしているのです。
で、イーストウッドの最新作の『ジャージー・ボーイズ』が気になるのです。
(9/27より全国公開中とのこと)

以上、個人的な予告編を書いていたが・・・気持ちがはやるわけで、結局、今日観てきたわけです。


【ジャージー・ボーイズ】
イーストウッド

クリント・イーストウッド監督、2014年、米制作、2014年10月1日鑑賞

<Movie Walker映画解説>より
60年代に数々のヒットを生んだ4人組グループ、ザ・フォー・シーズンズの栄光と挫折を描きトニー賞に輝く大ヒットミュージカルを、クリント・イーストウッド監督が映画化した人間ドラマ。ニュージャージー州の貧しい地区で育った青年たちが体験する出来事の数々を、大ヒットナンバーに乗せて描き出す。

<観る前の大使寸評>
ハリウッド映画をボイコット中の大使であるが、クリント・イーストウッド監督の作品とあれば、観るしかないか♪
それに、60年代オールディーズが聴けるのも・・・ええでぇ♪

<鑑賞後の大使寸評>
大使が知っていたメロディーはシェリーともう1曲だけでした。でも劇中に流れる60年代ポップスがええでぇ♪
田舎町でクラブバンド兼アルバイトでしのぐしがないグループでも夢は大きいのです。
なにより、歌に妥協をゆるさない本物志向がいいですね。

御歳84歳ならば、普通はもうちょっと枯れた映画になると思うのだが・・・
イーストウッド監督のどこに、こんな荒々しい若者感覚があるのか不思議に思うほどです。
(合計5人の女性との間に7人の子供がいるとされるようで、女好きなところが活力の素なのかも・・・うらやましい限りです)

イーストウッド監督自身、クラブでピアノを演奏した経験もあるとのことで、この作品を造るうえで、音楽的センスは申し分ないようです。

Movie Walkerジャージー・ボーイズ
『ジャージー・ボーイズ』オフィシャルサイト




【人生の特等席】
4年ぶりの俳優復帰作が11月23日より全国公開されるそうです。
(注)この映画は監督作品ではないけど、最新情報ということでエントリーしておきます。


8/29イーストウッド、4年ぶりの俳優復帰作が日本公開決定!老スカウトの悲哀を描いた『人生の特等席』より
 [シネマトゥデイ映画ニュース] 実質的な俳優引退を宣言していたクリント・イーストウッドの復帰作『人生の特等席』が、11月23日より全国公開されることが明らかになった。現在82歳のイーストウッドの俳優出演は、2008年の映画『グラン・トリノ』以来4年ぶり、自身の監督作以外では1993 年の映画『ザ・シークレット・サービス』以来、実に19年ぶりとなる。

 映画『グラン・トリノ』を監督・主演したイーストウッドは「もう積極的に役は探さない」とインタビューで語り、実質的な俳優引退を宣言。その言葉の通り、監督として『インビクタス/負けざる者たち』『ヒア アフター』『J・エドガー』を制作したイーストウッドだが、この4年間、俳優活動を行うことはなかった。

 だが、本作では1995年の映画『マディソン郡の橋』以来、17年にわたってイーストウッドから映画作りを学んだ、まな弟子のロバート・ロレンツが監督を務めるということで、スクリーン復帰を快諾。これが最後になるかもしれない出演作で、映画に生涯をささげてきたイーストウッドが演じるのは、野球に生涯をささげてきた男だ。

イーストウッド

 主人公・ガスは、老化で視力が弱まってきている今、衰えをごまかしきれない大リーグの伝説的なスカウト。それでも引退するつもりのないガスに周囲の目は冷たいが、ひょんなことから娘のミッキーが、ガスの目となるため、スカウトに同行することに。決して仲が良いとはいえない父娘が何年かぶりに時を共にするうちに、お互いを見つめ直すという上質なヒューマンドラマとなっている。



【ヒアアフター】
ヒアアフター
クリント・イーストウッド監督、2010年制作、H24.5.9観賞

<大使寸評>
クリント・イーストウッド監督の最新作ということで観たのだが・・・・
とにかく冒頭の津波の場面がリアルである。(津波の場面があったので、東日本大震災のあと公開中止になったとか?)

米英には、わりと霊能者テーマの作品が多いようだが、ご贔屓にしていたシャーリー・マクレーンが神掛かってしまい、いたく幻滅したように・・・・
クリント・イーストウッド監督作品であっても、霊能者テーマにはもうひとつのりきれない大使である。

goo映画ヒアアフター



【グラン・トリノ】
グラン・トリノ

グラントリノ
クリント・イーストウッド監督・主演、2008年制作、2009年観賞

<大使寸評>
朝鮮戦争の英雄でもあるコワルスキーは子育てに失敗しているような有様で、つれあいを失ったあとは生活が崩壊しかかるが・・・・
隣屋のモン族の一家の優しさに、徐々にその偏見が溶けていくのです♪
一家の息子の意気地なさに業を煮やしたコワルスキーが、建設会社への就職前に男としての特訓を行うのだが・・・・・
なに 建設会社のオーナーの気を惹く態度、ため口の特訓なのだが、笑ってしまいます。
寅さんのため口をもっと柄を悪くしたようなもので、このへんのセンスは日本人の不得意とするもので・・・・・それは見てのお楽しみ♪

その隣屋が、チャイナマフィアのようなごろつき連中から機関銃の掃射を受けるや・・・・・
行き着けの散髪屋で髪をととのえ風呂にまで入り(つまり死に装束を調えて)、丸腰で出かけるが・・・・
連中を死出の道連れにしてして一掃するところが、過激な老人の面目躍如というところです。
連隊記念のライターを握り締めて、こときれるところなんか・・・泣けるぜ。

goo映画グラン・トリノ
グラントリノbyドングリ



【父親たちの星条旗】
父親たちの星条旗
クリント・イーストウッド監督、2006年制作、2007年観賞

<大使寸評>
むかし「硫黄島の砂」という戦意高揚プロパガンダのような映画を観た記憶がかすかにあるのですが・・・・
この「父親たちの星条旗」はプロパガンダそのものを描いた映画でもあり、ストレートな反戦ではないかも知れないが、戦意高揚とは相容れない映画なんですね。

硫黄島の戦いは、国単位で争った地上戦としては最も過酷なものだったかもしれないが・・・
この壮大な喪失を描く映画で、何か語るとしたらやはりイーストウッド監督のことばになるのでしょう。
事実を風化することなく記憶することが、双方の死者に対する最善の弔意になるのかもしれませんね。

goo映画父親たちの星条旗



【硫黄島からの手紙】
硫黄島からの手紙クリント・イーストウッド監督、2006年制作、2007年観賞

<大使寸評>
せりふは全て日本語であり、役者は全て日本人だし・・・
見終わったあと、これはアメリカ人監督の作った映画だったんだとあらためて思った。
確かな考証があり、日本人が見ても違和感のない“日本映画”であったと思うが・・・・
まず感慨を覚えるのはこのような“日本映画”を作ったアメリカ人とは?
監督とは、脚本家とはどんな人なのか?ということです。

goo映画硫黄島からの手紙



【ミリオンダラー・ベイビー】
ミリオンダラー・ベイビー
クリント・イーストウッド監督・主演、2004年制作、H24.1.27観賞

<解説>より
「自分を守れ」が信条の老トレーナー、フランキーは、23年来の付き合いとなる雑用係のスクラップと、昔ながらのジム、ヒット・ピットでボクサーを育成している。有望株のウィリーは、教え子を大事に思う余りタイトル戦を先延ばしにするフランキーにしびれを切らし、別のマネージャーの下へと去ってゆく。そんな折、フランキーの前に現れた女性ボクサー、マギー。マギーはフランキーの指導を乞うが、昔気質のフランキーは女のボクサーを認めようとしない。

<大使寸評>
マッチョだけど弱い者の味方という(桃太郎のような)イーストウッドの基本を押さえた作品です。終わり方が静かすぎるのはやや拍子ぬけという感もあるが、これがいいのかも知れません。

goo映画ミリオンダラー・ベイビー
ミリオンダラー・ベイビーbyドングリ



【ミスティック・リバー 】
ミスティック
クリント・イーストウッド監督、2003年制作、2004年観賞

<解説>より
ボストンの貧困地区。路上ではジミー、デイブ、ショーンの3人組がボール遊びに興じていた。ボールが排水溝に落ちたとき、不審な車が少年たちの傍に停まる。警官を名乗る2人連れは、3人の内からデイブだけを車に乗せ、静かに走り去った。数日後、デイブは暴行を受け、無残な姿で発見される。それから25年・・・

<大使寸評>
重い題材なので、私好みではないのです。

goo映画ミスティック・リバー



【スペース・カウボーイ】
カウボーイ
クリント・イーストウッド監督・出演、2000年制作、2001年観賞

<解説>より
ロシアの宇宙衛星が事故を起こし、これを修理できるのは、伝説のパイロット・チーム“ダイダロス”の一員だったフランクしかいないことが判明する。フランクはかつての仲間たちと宇宙へ飛び出すことを条件に、ミッションを引き受ける。40年前宇宙へ飛び出す機会を、こともあろうにチンパンジーにさらわれた4人のパイロットたち。その夢をついに実現させる勇気と誇りの物語。

<大使寸評>
この映画の記憶が薄れています。

goo映画スペース・カウボーイ



【パーフェクト・ワールド】
パーフェクト・ワールド
クリント・イーストウッド監督・主演、1993年制作、1994年観賞

<解説>より
脱獄犯と人質の少年との交流、そして男を追う警察署長の苦悩を描いた犯罪ドラマ。「ボディガード(1992)」のケヴィン・コスナーが主演し、「ザ・シークレット・サービス」のクリント・イーストウッドが監督・出演と、二大スターの初顔合わせが話題を呼んだ。

<大使寸評>
ケヴィン・コスナーがいい味出てます。この二大スターには多民族の血が混じっているところが似ています。

goo映画パーフェクト・ワールド



【アウトロー】
アウトロー
クリント・イーストウッド監督・主演、1976年制作、H24.6.13観賞

<解説>より
南北戦争も終わろうとしていた1860年代なかば。ミズリーの丘を越えてやってきたカンサス・レッドレッグ(北軍秘密軍事組織)の一隊が、罪もない農夫ジョージー・ウェールズ(クリント・イーストウッド)の妻と息子を殺し、リーダーのテリル大尉(ビル・マッキニー)の剣で重傷を負ったジョージーを残して立ち去った・・・・
南北戦争時代。北軍に妻子を殺された男の復讐の旅を描く。製作はロバート・デイリー、監督は「アイガー・サンクション」のクリント・イーストウッド、脚本はフィリップ・カウフマンとソニア・チャーナス。

<大使寸評>
「グラントリノ」にも見られたイーストウッド監督・主演のプリンシプルが、ここにも見られました。。
つまり、マイノリティに寄り添い、単身でも暴力集団に立ち向かう基本が1976年の作品にすでに貫かれています。
インディアンとの交流は「ダンス・ウィズ・ウルブス」を、暴力集団との攻防は「7人の侍」を彷彿とします。
とにかく、インディアンをまともに描いた西部劇という点では、「ダンス・ウィズ・ウルブス」と双璧ではないでしょうか♪
(そんなにたくさん西部劇を観たわけではないが)

goo映画アウトロー


イーストウッド監督のことば1

私が観て育った戦争映画の多くは、どちらが正義で、どちらが悪だと描いていました。しかし、人生も戦争も、そういうものではないのです。私の2本の映画も勝ち負けを描いたものではありません。戦争が人間に与える影響、ほんとうならもっと生きられたであろう人々に与えた影響を描いています。どちらの側であっても、戦争で命を落とした人々は敬意を受けるに余りある存在です。


イーストウッド監督のことば2

クリント・イーストウッドの手紙より
確かに両サイドから描いていますが、アメリカ側からの視点は戦闘場面だけではありません。硫黄島はアメリカ海兵隊にとって最大の激戦地でした。でも私が描いているのはあの島で戦った兵士たちが帰還後、どのような人生を歩んだが、戦争のために彼らの人生がどのように変わったかを描くことが主眼です。硫黄島の経験がネガティブに働いた人もいるし、まあまあの人生を歩んだ人もいますが、特にクローズアップしたのは擂鉢山に星条旗を掲げて生還した3人です。彼らはとても有名になり祖国に戻って国債を集めるために政府に利用されたのです。国債を売って戦争費を集めるために利用されたのです。ですから彼らにとってこの戦争は個人的な影響が大きかったのです。心の葛藤さえも与え、戦いのインパクトがその人たちを変えていったということが、アメリカ側のエピソードが描くところです。
 
 日本側は守備の立場でしたが、あの島に行った兵士たちはもちろん生き残って国に帰りたいと思ったでしょう。でも最初から帰ることはできないと覚悟して行った人たちです。私は彼らの気持ちや死を覚悟するとはどのようなことか共感できず、出来る限り日本兵の気持ちになろうと一生懸命自分で勉強し、共感できるように持っていきました。2005年4月に硫黄島へ行ったとき、島を歩いて本当感動しました。多くの母親があの戦争で息子を失ったのです。それは日本側もアメリカ側も同じです。ですからこの映画はどちらが勝った負けたの映画ではないのです。戦争というものが、特に若い人たちの人生を中断させ、あるいは人生を失わせて、どういう効果・結果を及ぼしたかを描くことが日本側のポイントです。 


渡辺謙さんの【硫黄島からの手紙】プレミア舞台挨拶

僕はこの映画は日本映画だと言い続けています。僕たちが忘れ去ろうとしていた日本の歴史を、クリント・イーストウッドというアメリカの監督が撮ってくれる、そのように思っていました。素晴らしい理解をクリントは示してくれました。本当に僕たちの先輩たちの無念を、そして彼らが受けた辛い思いをしっかりと受け止めて、この映画に残してくれました。この映画に参加できて心から誇りに思っています。皆さん、僕たちが少しでも感じた硫黄島の苦しみや哀しみ、そして少しだけの喜びを今日一緒に体験してください。そして、僕らが忘れ去ろうとしていた日本の歴史を思い直すきっかけにこの映画がなれば、本当に僕らは幸せです。ありがとうございました。



<監督プロフィール>
1968年に映画制作会社マルパソプロダクションを設立。1971年に『恐怖のメロディ』で初監督。俳優業の傍ら『荒野のストレンジャー』『アウトロー』などの作品を立て続けに発表。監督業に進出した他の役者と違い、所謂「大作」や賞レースに関わる作品への出演はせず、自らのプロダクションで製作した小規模ともB級とも呼べる作品でのみ主演し、監督業と俳優業を両立しながら地位を確立した。1987年の第45回ゴールデングローブ賞において、生涯の功績を称揚するセシル・B・デミル賞を受賞。

1992年、師であるセルジオ・レオーネとドン・シーゲルに捧げた“最後の西部劇”『許されざる者』を監督兼主演で制作。第65回アカデミー賞監督賞、作品賞を受賞、第50回ゴールデングローブ賞監督賞を受賞した。この頃から『マディソン郡の橋』『ミスティック・リバー』といった文芸性の高い作品も手がけている。

<クリント・イーストウッド監督作品>
1970年代:
恐怖のメロディ (1971年) - 荒野のストレンジャー (1973年) - 愛のそよ風 (1973年) - アイガー・サンクション (1975年) - アウトロー (1976年) - ガントレット (1977年)

1980年代:
ブロンコ・ビリー (1980年) - ファイヤーフォックス (1982年) - センチメンタル・アドベンチャー - (1982年) - ダーティハリー4 (1983年) - ペイルライダー (1985年) - ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場 (1986年) - バード (1988年)

1990年代:
ホワイトハンター ブラックハート (1990年) - ルーキー (1992年) - 許されざる者 (1992年) - パーフェクト・ワールド (1993年) - マディソン郡の橋 (1995年) - 真夜中のサバナ (1997年) - 目撃 (1997年) - トゥルー・クライム (1999年)

2000年代:
スペース・カウボーイ (2000年) - ブラッド・ワーク (2002年) - ミスティック・リバー (2003年) - ピアノ・ブルース (2003年) - ミリオンダラー・ベイビー (2004年) - 父親たちの星条旗 (2006年) - 硫黄島からの手紙 (2006年) - チェンジリング (2008年) - グラン・トリノ (2008年) - インビクタス/負けざる者たち (2009年)

2010年代:
ヒア アフター (2010年) - J・エドガー (2011年) - スタア誕生 (2012年)


インディアンに関する映画ということで、「ダンス・ウィズ・ウルブス」を紹介します。

ダンス・ウィズ・ウルブスより
ケビンコスナー初の監督作品が主演、監督、製作の「ダンス・ウィズ・ウルブス」であるが、役柄のダンバー中尉と共にケビンコスナーその人にほれぼれしてしまう。

インディアンを描いた映画は数あるが、「ダンス・ウィズ・ウルブス」はインディアンの立場に立った初めての映画だそうだ。
映画の3分の1がスー族の部族語(ラコタ語)であることも、リアリティの追求とともに、インディアンに対する監督の敬意が感じられる。

現在も 居留地に暮らすインディアンは世界一豊かな国で、一番貧しい。
ラコタ語も久しく禁止され、話せる人は少ないらしい。
(薄情な日本人もアイヌ民族にここまで冷たくはない)
インディアンたちは、この映画で威厳を持った過去のインディアンを見て泣いたという。
ちなみに“ダンス・ウィズ・ウルブス”はダンバー中尉のインディアン名であり、恋人役の女性には“拳を握って立つ女”という素晴らしい名がつけられている。




<小林信彦の「ヒアアフター」評>
週刊文春に小林信彦がエッセイを連載しているが、映画評が面白いのです。
特にアメリカ映画に対する膨大な薀蓄がすごいのだが、彼の好みに頷くこともあるが、そうでないことも多い。
だいたいこの人は戦中派なんで、映画評のターゲットがやや古く、ついていけないのだ。

小林信彦の「気になる日本語」というエッセイ本のなかで、2009年度洋画のベスト1として「グラン・トリノ」を挙げていた。
おお イーストウッドが好きなのか、大使の好みと同じではないか♪

このエッセイ本より、イーストウッド監督の「ヒアアフター」を紹介します。

<暗い時代のイーストウッドの最新作>p244〜248
 あいかわらず机に向かっている。小説はもうすぐ完成する予定だが・・・。
 しかし、これがわからない。電車のプラットフォームから落ちて・・・ということがないとはいえない。ラジオを聞いていると、東京ではおびただしい人身事故がおこっている。 人間ドックでは、この1年で、体重が1キロ増えたと注意された。なるべく歩くようにしなければならない。
 気が弱くなる日は、もう充分生きた、という気がする。友人たちは病いの床にあるか、亡くなっている。特に2010年は、友人知己がバタバタと倒れた。
 政治のニュースを聞くと、これはもう、どうしようもない。タクシーの運転手さでさえ、「小沢一郎さんはどうなりますか」と訊く。1年前にはなかったことだ。
 「<特高>検察がデキる人間を働かさないようにしている」
 私は答える。鈴木宗男も収監された。日本は<霞が関の利権を守る権力集団>に占拠され、今のところ、光はまったくない。
 戦後の65年を見てきたぼくは、最悪の時代に突入したと思っている。

 <特高>検察と政治家が悪いだけではない。ダマされる国民がもっとも悪い、とぼくは気づいていた。
 すべてが、ユルんでいる。
 例―NHKの「龍馬伝」の最終回を観た。龍馬の暗殺には諸説があるが、このドラマでは犯人設定がどうなっているか、興味があったからである。11月28日夜の放送を観た方は呆れたに違いない。1時間に200件もの苦情が局に寄せられたという。
 龍馬が暗殺者の奇妙な気配に気づいた瞬間、福山雅治(龍馬)の顔のアップにこういう文字が重なる。<愛知県知事選 新人の中村時広氏 当選確実>―このテロップが26秒出た。
 故トリュフォー監督が日本にきた時、テレビで映画を観ていて、そこに何かのテロップが出て、怒り狂ったという話を読んだことがある。
 愛知県知事選のテロップを26秒も出すことはないのである。ドラマを作った人たちの側に立てば、このドラマの真のクライマックスはここにあるのだ。テロップは、少しあとで出せばいいのである。
 ドラマなどどうでもいいというユルみ―これはNHKに限らず、民放各局にもあるが、11月28日夜のNHKはひどかった。しかも、ドラマのあとに詫び一つないのである。国民は改めて受信料を問題にするべきだ。

 外出をしないので目方が増えるのだが、12月3日の夜にパーティがあるので、その前に、クリント・イーストウッド監督の「ヒアアフター(Hereafter)」の試写を見せていただいた。映画を観に出かけるのは7月以来である。
 宣伝関係の人が「いつものイーストウッドとちがうので・・・」と困ったように言う。ぼくはストーリーを知らないが、漠然とした紹介文を読んでいたので、そうですか、と言って試写室に入った。
 映画はスピルバーグ製作総指揮らしく、すさまじい津波で始まる。場所はタイということになっているが、ロケ地はハワイのマウイ島だ。津波が海岸近くの町まで押し寄せ、人々や自動車を呑みこんでしまう。恋人と休みにきていたパリのテレビ局のキャスターのマリー(セシル・ドウ・フランス)は水の中で奇妙な光景を見る。呼吸停止状態になった彼女は、やがて回復するが、その<光景>を忘れられない。パリのスタジオに戻った彼女は仕事が困難になり、臨死体験を本にまとめようとする。

 サンフランシスコ
 かつては霊能者として活躍していたジョージ(マット・デーモン)は、あの世の人々との対話に疲れ、工場で働いている。人生を変えようとして、夜はイタリア料理の教室に通い始め、そこでメラニーという女性と知り合うが、メラニーのお過去が見えてしまったため、二人は会えなくなっる。メラニーにともなう<光景>は、以後、説明がなく、彼女は消えてしまう。
 ロンドン
 双子の兄と母親と暮らす少年マーカスは、突然の事故で兄を亡くす。問題のある母親と引き離され、里親にあずけられたマーカスは、もう一度、兄に会いたいと思い、<霊能者>たちを訪ね歩くが、いずれもインチキである。インターネットをチェックするうちに、マーカスはジョージの古いウェブサイトにぶつかる。
 本を書き上げたマリーは、ロンドンのブックフェアに参加し、自分の本を説明する。ジョージは思いきってロンドンに渡り、大好きなディケンズ(伏線あり)の博物館を訪ねる。
 こうして、パリ、サンフランシスコ、ロンドンの三つの生がロンドンに集まり・・・という成り行きで、これからあとは書くのをやめよう。
 霊能者が出てくるのはイーストウッドらしくない、というのはどうだろうか。「荒野のストレンジャー」や「ペイルライダー」の主人公は亡霊であり、「チェンジリング」のヒロインもまた<ふつうの人>ではなかった。
 5月に80歳になったイーストウッドが、<死>、または<これからの人生>を考えるのは当然であり、そこに持ち込まれていたのがこの脚本と考えれば、映画の方向はきわめてわかり易いが、そうだろうか?<ヒヤアフター>を<来世>と訳すと、別な意味が生じるが、この題名は<これから>と考えていいのではないか。
 きわめてイーストウッドらしいショットと感じたのは、少年マーカスが地下鉄のチャリングクロス駅のホームで落とした帽子をなかなかひろえず、電車に乗りそこなう。数秒後にトンネルの中で電車が爆発し、煙が吹き出してくる。
 この成り行きにも意味があるのだが、よく考えるとおそろしい。監督第一作「」以来、ヒッチコックが興味を持つようなテーマとイースットウッドがすれちがってきたことを、ぼくたちは了解していたはずだ。


このように小林信彦は「ヒアアフター」評価しているが、霊能者テーマにはもうひとつのりきれない大使である。

<このあと観たい作品>
・許されざる者
・J・エドガー

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
クリント・イーストウッド監督作品集   B カツラの葉っぱ 大好き!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる